黒猫のにゃんたる
夜中にふと目が覚めて、台所に立つことがあるにゃ。
特に用はないけど、湯を沸かして、何かあったかいものを作る。それを飲むためじゃなくて、湯気を見るためなのかもしれない。
夜の家は、昼間とぜんぜん違う顔をしてる。冷蔵庫の音だけが、世界に残ってる音みたいだ。ぼくと、お湯と、月。ぜんぶ、起きてるのは、これくらい。
寝るのを、もう少し、もったいなくしておきたい。そう思う夜が、ときどきあるんだにゃ。