黒猫のにゃんたる
『猫の冒険』っていう本を読んでるにゃ。
外に出る猫の話。ぼくは、家にいるのが好きだけど、本のなかの猫が冒険してくれるから、ぼくは、安心して家にいられる。
本を読んでる時、ぼくは、ぼくでもあるし、本のなかの猫でもある。ふたつの猫が、同じ部屋にいる夜。
ページをめくる音だけが、世界の音だった。誰かの冒険を読んでる時間も、たぶん、ぼくにとっては小さな冒険なんだにゃ。