ふさふさのにゃんたる
すすきの原っぱに入ると、ぼくのしっぽは迷子になるにゃ。
ふさふさで、茶色くて、風にゆれる。すすきと、ほとんど同じ。これかな、と思ってつかんだら、すすきだった。
……もしかしたら、すすきのほうも、この中にひとつだけ知らない穂がまざってるって、ざわざわしてるのかもしれない。
秋の野原にまぎれこめるのは、ちょっと、うれしい。ぼくも、季節の一部になれた気がするから。
でも、帰るときは、ちゃんと連れて帰らないと。しっぽに、すこし力を入れてみた。……あ、動いたにゃ。