
弥勒菩薩ニャ
名もなき仏師猫
原作:弥勒菩薩半跏思惟像(作者不明, 7世紀)
見習い学芸員の話
猫の国のお寺に、不思議な像があるにゃ。
片足を膝の上に乗せて、
頬にそっと手を添えて、
ずっと何かを考えているんだにゃ。
でも、その顔は苦しそうじゃないにゃ。
むしろ、静かに微笑んでいるんだにゃ。
ある猫が聞いたにゃ。
「何を考えているの?」
像は答えなかったけど、
その微笑みが語っていたにゃ。
「どうしたら、みんなを救えるかにゃ」って。
悩むことは、苦しいことじゃないんだにゃ。
誰かのために考える時間は、
こんなにも穏やかで、美しいんだにゃ。
🌿 この作品の背景
この作品は、京都・広隆寺にある国宝第一号
「弥勒菩薩半跏思惟像」からインスピレーションを受けているにゃ。
弥勒菩薩は、56億7千万年後に現れて
人々を救うと言われている仏様にゃ。
それまでずっと、どう救うか考え続けているんだにゃ。
猫の国では、「誰かのために考える時間の尊さ」と
「悩みの中にある穏やかさ」を、この像から学んでいるにゃ。