もふもふのにゃんたる
干し柿は、待つおやつなんだにゃ。
皮をむいて、ひもでつるして、あとは、ひたすら待つ。ひと月くらい。そのあいだ、毎日見上げる。
すぐ食べられるおやつも好きだけど、『まだかな』って思う時間ごと、おいしくなるおやつは、また別の好き。
……というか、ぼくが待ってるあいだ、柿のほうも、ぼくを見おろしながら、ゆっくり甘くなってるのかもしれない。おたがいに、待ってる。そう思うと、軒下がちょっと、にぎやかに見える。
風が吹くと、柿がそろって揺れる。そのたびに手がのびそうになるのを、がまんしてるにゃ。