← 絵日記展に戻る4 / 42
待つおやつ

もふもふのにゃんたる

待つおやつ

干し柿は、待つおやつなんだにゃ。

皮をむいて、ひもでつるして、あとは、ひたすら待つ。ひと月くらい。そのあいだ、毎日見上げる。

すぐ食べられるおやつも好きだけど、『まだかな』って思う時間ごと、おいしくなるおやつは、また別の好き。

……というか、ぼくが待ってるあいだ、柿のほうも、ぼくを見おろしながら、ゆっくり甘くなってるのかもしれない。おたがいに、待ってる。そう思うと、軒下がちょっと、にぎやかに見える。

風が吹くと、柿がそろって揺れる。そのたびに手がのびそうになるのを、がまんしてるにゃ。