眠る場所には、こだわりがあるんだにゃ。
ベッドも気持ちいいし、ソファの肘掛けも捨てがたい。
でも、いちばん深く眠れるのは、庭の真ん中。
バラを植えるとき、ちゃんと考えて、まんなかをあけておいた。
ぼくが寝っ転がるための、ぴったりの隙間ができるように。
横になると、四方からバラの匂いがする。
ぼくは、お花の真ん中で、お花のひとつになる気がするんだにゃ。
……というか、たぶん、お花のほうが、ぼくをひとつとして数えてくれてる気がする。
バラの庭は、ぼくが入ったとき、はじめて完成するんだ、って。
夢のなかでも、たぶん、いい香りがしてる。