土の中のことは、ひっぱってみるまでわからないにゃ。
つるをつかんで、うしろに体重をかける。びくともしない。
もう一回。ふんっ。
ぼくがひっぱってるのか、土にひっぱられてるのか、だんだんわからなくなってくる。
……地面の下で、おいもたちも、たぶん、ふんばってる。
まだ出たくない、まだ暗いところにいたい、って。
その気持ちも、すこしわかる。朝、ふとんから出るときのぼくが、そうだから。
ずるっ、と手ごたえがあって、赤い色が顔を出した。
ひとつ、ふたつ、みっつ。……まだ、つながってる。
おいもって、思ってたより、ずっと家族が多いんだにゃ。