柱に、ぼくの背の高さのしるしがついてるにゃ。
去年の秋のしるし。その前の春のしるし。いちばん下のは、ほとんど床。
今日も、背中をくっつけて、頭に手をのせてみた。
……伸びてる、と思う。たぶん。耳を入れたら、ぜったい。
大きくなるって、毎日見てると、ぜんぜんわからない。
でも柱は、ぼくがわすれた小さいぼくを、ぜんぶとっておいてくれてる。
……というか、柱のほうは、ずっと同じ高さのまま、
となりで、ぼくを待っててくれたんだにゃ。
しるしをつけ終わったら、ついでに柱で爪をといだ。
これは、しるしじゃないにゃ。