今日のわたしより
ふつう・3分

今日のわたしより:1年後のわたしへ

匿名の今日のわたし・3分・ふつう

1年後のわたしへ。

読んでるかな。

読んでるってことは、1年、生きたんだね。

それだけで、ちょっとすごい。今のわたしからしたら、1年後まで生きてるかどうか、正直よく分からないから。

今のわたしの話をするね。

朝起きるのがしんどい。でも、起きてる。仕事には行ってる。ご飯も食べてる。人から見たら、たぶん普通に暮らしてる。

でも中身はぐちゃぐちゃ。

夜になると、将来のことが怖くなる。このままでいいのかな。このまま何も変わらないまま歳だけとっていくのかな。

友達は結婚して、子どもができて、家を建てて。

私は何をしてるんだろう。何がしたいのかも分からない。

1年後のわたしは、何かひとつでも見つかった?

見つかってなくてもいいよ。ただ聞いてみたかっただけ。

正直に言うと、1年後のわたしに期待してることがある。

別に大きなことじゃなくていい。

「あの頃よりちょっとましになったよ」

って、思えてたらいいな。

ちょっとだけでいいから。

今のわたしは、「ちょっとまし」にすらなれる気がしない。でも、もしなれてたら、教えてほしい。どうやってそこまで来たのか。

届かないって分かってる。返事もこない。

でも書いてみたかった。今の気持ちを、どこかに置いておきたかった。

1年後に読み返して、「あの頃はしんどかったな」って思えたら。

それが答えなのかもしれない。

今日のわたしより。

― 匿名の今日のわたし

同じ棚から、もう一冊

研究所道具屋猫の国の地図