夕方の散歩道、なんでもない一日の終わりに歩くんだにゃ。
家まで、まだ少しある。
でも、急がなくていい。
道のところどころに咲いてる小さな花を、立ち止まって見たりする。
『帰る』って言葉、なんだかいいなって思う。
出かけることもいいけど、ちゃんと『帰る場所』があるって、
それだけで、世界はやさしい。
ショルダーバッグの中身は、たぶん大したもの入ってないにゃ。
でも、何かを持って歩いてると、自分が物語の主人公になった気がする。
夕陽が、ぼくのしっぽを長く伸ばしてた。
ぼくが歩くと、影も歩いた。あたりまえだけど、ちょっと嬉しいんだにゃ。