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🔬 猫の国 研究所

孤独は「うつる」
*— 3人先まで
伝染していた*

…5,209人を追跡したら、
見えてきたパターンがあるにゃ。

🐱
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孤独は「個人の問題」だと
思われがちにゃ。

あの人は友達が少ないから
性格が暗いから
一人が好きなんでしょ

でもにゃ。
ハーバード大学のチームが
60年分のデータを分析したら、
孤独は「個人の性質」じゃなくて
「伝染するもの」だったにゃ。

🧪 研究① フラミンガム心臓研究

友人が孤独だと、
あなたも孤独になる確率が
52%上がる

Cacioppo博士、Fowler博士、Christakis博士の3人が使ったのは、フラミンガム心臓研究のデータにゃ。

1948年からマサチューセッツ州の住民5,209人を追跡している、超大規模な縦断研究にゃ。

このデータには、誰と誰が友人か、家族か、同僚か、という社会的ネットワークの情報も含まれてたにゃ。

📊 結果

直接つながっている友人が孤独だと、
あなたが孤独になる確率は

52%上昇

2人挟んだ先(友人の友人)では25%上昇
3人挟んだ先でも15%上昇していたにゃ。

3人先にゃ。会ったこともない人の孤独が、あなたに影響してるかもしれないにゃ。

「最近なんか寂しいな」と
感じた時、
それは本当に
あなた自身の感情にゃ?

それとも、誰かから
「うつった」ものかもしれないにゃ。

この伝染には、
面白いパターンがあったにゃ。

🧪 研究① つづき

孤独な人は、
ネットワークの「端」に
押し出されていた

同じ研究で、もうひとつ見えたパターンがあるにゃ。

📊 ネットワーク上の位置

孤独な人は、社会的ネットワークの
周辺部(ペリフェリー)に偏って存在していたにゃ。

しかも、孤独な人は時間とともに
さらに周辺へ追いやられ、
最終的にネットワークから
切り離される傾向があったにゃ。

つまり、こういう流れにゃ。

ステップ1

孤独を感じる

→ 警戒モードが上がる(前の記事の研究)

ステップ2

人と接するのが辛くなる

→ 接触が減る → ネットワークの端へ移動

ステップ3

周囲の人にも孤独が伝染

→ その人も端へ → さらに孤立

🧪 研究② 340万人のメタ分析

孤独は死亡リスクを
26%上げていた

2015年、Holt-Lunstad博士が70の研究、合計340万人以上のデータをメタ分析したにゃ。

📊 結果

孤独を感じている人の
死亡リスクは

26%上昇

社会的孤立(客観的に人とのつながりが少ない状態)では29%
一人暮らしでは32%上昇していたにゃ。

この数字は「1日15本の喫煙に相当する」と
報道されたことがあるにゃ。

ただ、研究者自身は「単純な比較は難しい」と
注意してるにゃ。
孤独と喫煙では影響の仕組みが違うからにゃ。

でも、孤独が身体の健康に影響するということは、
340万人のデータが示してるにゃ。

🐱 猫の国の研究所より

ここからは、
研究所の考察にゃ。

孤独は「うつる」。
そして孤独な人は端に追いやられる。

…これ、ちょっとずるい構造にゃ。

孤独な人に「もっと人と関わりなよ」
と言うのは簡単にゃ。

でもデータは、
孤独が*個人の努力の問題じゃなくて、
ネットワーク全体の現象*だと
言ってるにゃ。

風邪をひいた人に
「免疫力を上げなよ」と言っても、
ウイルスは消えないにゃ。

…あなたはどう思うにゃ?

孤独は、
*あなたの中だけに
あるんじゃない*。

あなたの周りにも、
あなたの知らない誰かにも、
同じものが流れてるかもしれないにゃ。

それを知ったところで
孤独が消えるわけじゃないけど。
面白い話ではあるにゃ。

📚 参考文献

この記事で紹介した研究

Cacioppo, J. T., Fowler, J. H., & Christakis, N. A. (2009). Alone in the Crowd: The Structure and Spread of Loneliness in a Large Social Network. JPSP, 97(6), 977-991. PMC2792572
Holt-Lunstad, J., et al. (2015). Loneliness and Social Isolation as Risk Factors for Mortality. Perspectives on Psychological Science, 10(2), 227-237. Link
上記の研究知見をもとに、ニャンタルヘルスが独自に構成・考察したものです。原論文の翻訳ではありません。記事の内容は情報提供を目的としたものであり、医学的・心理学的な診断やアドバイスではありません。つらい状況にいる方は、信頼できる専門家にご相談ください。

著者:研究所のねこたち|ニャンタルヘルス
🐱 猫の国 研究所 ― nyantal.com