🔬 猫の国 研究所
孤独な人の白血球は、
*「炎症モード」に
切り替わっていた*
…遺伝子の読み取り方が、
変わっていたにゃ。
孤独って
「気持ちの問題」だと
思ってたにゃ。
寂しい。つらい。誰かと話したい。
でも、それは「心」の話でしょ?
体には関係ないでしょ?
…そう思ってたら、
UCLAの研究者が
白血球の遺伝子を調べて、
とんでもないことを見つけたにゃ。
2007年、UCLAのCole博士がシカゴ大学のCacioppo博士と共同で、孤独を感じている人と感じていない人の白血球の遺伝子発現を比較したにゃ。
遺伝子発現って何かというと、
DNA自体は変わらないけど、
どの遺伝子のスイッチがONで、どれがOFFか
が変わるにゃ。
孤独な人の白血球では、
炎症に関わる遺伝子が
同時に、ウイルスと戦う遺伝子が
抑制されていたにゃ。
噛み砕くとこうにゃ。
炎症は増える。でもウイルスへの防御は下がる。
Cole博士はこのパターンを
CTRA(逆境に対する保存的転写反応)と名付けたにゃ。
「心」が寂しいと感じている時、
「体」の免疫細胞は
遺伝子のスイッチを
切り替えていた。
…心と体って、
そこまで繋がってるにゃ?
そのメカニズムが
2015年に解明されたにゃ。
2015年の研究で、Cole博士のチームはこのCTRAがどうやって起きるのかを突き止めたにゃ。
脳が「群れからはぐれた=危険」と判断
ストレスホルモンが放出される
この未熟な細胞が炎症遺伝子を活性化、抗ウイルス遺伝子を抑制
つまり、孤独は「気持ちの問題」で終わらないにゃ。
脳→ストレスホルモン→骨髄→免疫細胞→遺伝子発現
という、実際の身体の連鎖が起きてたにゃ。
同じ研究グループから、もうひとつ面白いデータが出てるにゃ。
孤独はCTRA(炎症モード)を
上げていたにゃ。
一方、ユーダイモニア的幸福
(意味のある生活、目的のある行動)は
CTRAを下げていたにゃ。
しかも、両者を同時に分析すると、
孤独の効果は消えて、
ユーダイモニアの効果だけが残ったにゃ。
「ユーダイモニア」って聞き慣れないにゃ。
簡単に言うと、「楽しい!」(快楽的幸福)じゃなくて、
「これに意味がある」(目的的幸福)のことにゃ。
孤独でも、
何か「意味がある」と感じられることが
あれば、
免疫細胞のスイッチは
切り替わるのかもしれないにゃ。
…面白い話にゃ。
ここまでのデータを並べて、
研究所が思ったことをひとつだけにゃ。
「孤独は体に悪い、だから人と繋がれ」
…そう聞こえたかもしれないにゃ。
でも、研究所はそうは思わなかったにゃ。
最後の研究で面白かったのは、
免疫のスイッチを切り替えたのが
「人と一緒にいること」じゃなくて、
「意味があると感じること」だった部分にゃ。
友達が100人いても、
全部に「意味がない」と感じてたら
免疫は炎症モードのままかもしれないにゃ。
逆に、たった一人でも、
好きなことに没頭してる時間に
「これでいい」と感じていたら、
免疫のスイッチは変わるのかもしれないにゃ。
つまり、大事なのは
「人数」じゃなくて「意味」にゃ。
もちろん、これはひとつの研究にゃ。
結論を出すには早いにゃ。
でも、なんだか救われる話だと思ったにゃ。
最後にひとつだけにゃ。
心が感じていることを、
*体は遺伝子レベルで
聞いていた*。
「寂しい」と感じた時、
体の中で免疫細胞のスイッチが
切り替わってたにゃ。
知ったからって
孤独が消えるわけじゃないにゃ。
でも、「心と体は繋がってる」って
言葉の意味が、
ちょっとだけリアルに感じられたら。
それだけで、面白い話だと思うにゃ。
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