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🔬 猫の国 研究所

彼の「感情が分からない」は、
*性格じゃなくて
育てられ方*だった

…「なんで気持ち言ってくれないの」の
裏側にあるもの、にゃ。

🐱
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こんな会話、心当たりないにゃ?

今日どうだった?
別に普通
なんかあったんでしょ?顔に出てるよ
…いや、マジで普通だって
(本当に分からないのかも)

冷たいんじゃなくて、
本当に「分からない」のかもしれないにゃ。

心理学には、これに名前があるにゃ。

🧪 研究① 男性規範的アレキシサイミア

「男らしさ」を学ぶ過程で、
感情を認識する力が
育たなかった

アレキシサイミアは「感情の言語化困難」のこと。自分の気持ちが分からない、言葉にできない状態にゃ。

💡 男性規範的アレキシサイミア

心理学者のLevant博士が提唱した概念にゃ。

男の子は育つ過程で——
「泣くな」「男のくせに」「しっかりしろ」

こう言われ続けると、
*感情を抑えるんじゃなくて、
感情を感じる回路自体が育たない*にゃ。

「感情を隠してる」んじゃなくて、
「感情が見えない」にゃ。

自分で自分の気持ちが分からないから、
聞かれても「別に」「普通」としか答えられないにゃ。

「なんで気持ちを言ってくれないの」

もしかしたら、
言わないんじゃなくて、
本当に見えてない
のかもしれないにゃ。

🧪 研究② 3つの男性規範とアレキシサイミアの関係

「感情コントロール」「自立」
「仕事優先」が
感情を見えなくする

最新の研究で、男性のアレキシサイミアと特に強く関連する規範が特定されたにゃ。

📊 3つの規範

① 感情コントロール
「感情を表に出すな」

② 自立
「人に頼るな。一人でやれ」

③ 仕事優先
「仕事ができることが男の価値」

この3つへの同調が強い男性ほど、
アレキシサイミアのスコアが有意に高かったにゃ。

そしてアレキシサイミアが高い男性ほど、
心理的な助けを求めることへの抵抗が強い
ことも報告されてるにゃ。

感情が見えない → 辛さも言語化できない → 助けも求められない。
このループにゃ。

🧪 研究③ 見えないストレスの出口

感情の出口がないと、
別のところから
漏れ出す

感情を言語化できない男性は、ストレスの出口を別の場所に求めやすいことが報告されてるにゃ。

📊 代替行動

お酒の量が増える
怒りっぽくなる
仕事に逃げる
身体症状が出る(頭痛、胃痛、不眠)

感情が言葉にならない分、
身体や行動に出るにゃ。

彼が最近お酒の量が増えた。
イライラしてる。
仕事ばかりしてる。

それは「あなたに興味がない」じゃなくて、
感情の出口が見つからない
サインかもしれないにゃ。

🐱 猫の国の研究所より

ここからは、
研究所の考察にゃ。

ここまでのデータを並べて、
研究所が思ったことをひとつだけにゃ。

「どうして分かってくれないの」

その言葉を、彼に何回投げたにゃ?
何回泣いたにゃ?
何回「もういい」って思ったにゃ?

あなたの怒りも、悲しみも、正しいにゃ。
分かってほしいと思うのは当然にゃ。

でもにゃ。
もし彼が「言わない」んじゃなくて
本当に「見えない」んだとしたら。

それは、彼が冷たいんじゃなくて、
「泣くな」「男のくせに」で育てられた結果、
自分の感情の読み方を教わらなかった
ということかもしれないにゃ。

だからってあなたが我慢する必要はないにゃ。
「分かってほしい」を諦める必要もないにゃ。

ただ、「何を感じてる?」の代わりに
「今日、身体はどんな感じ?」って聞いてみると、
意外と出てくることがあるかもしれないにゃ。

感情の言葉がない人には、
身体の言葉から入るほうが近道だったりするにゃ。

最後にひとつだけにゃ。

「言わない」と「見えない」は
全然違う話にゃ。

もし彼が「見えない」側だったとしたら、
あなたが怒っても泣いても、
彼には「なぜ怒ってるのか」が
本当に分からないのかもしれないにゃ。

それは絶望じゃなくて、
アプローチを変えるヒントにゃ。

あなたの大切な人は、
「言わない」人にゃ?
それとも「見えない」人にゃ?

📚 参考文献

この記事で紹介した研究

Levant, R. F. (2020). The Normative Male Alexithymia Scale. APA.
Levant, R. F., et al. (2009). Gender differences in alexithymia. Psychology of Men & Masculinity, 10(3).
Berger, J. L., et al. (2014). Masculinity, alexithymia, and fear of intimacy. BJHP, 19(3). Link
上記の研究知見をもとに、ニャンタルヘルスが独自に構成・考察したものです。原論文の翻訳ではありません。記事の内容は情報提供を目的としたものであり、医学的・心理学的な診断やアドバイスではありません。つらい状況にいる方は、信頼できる専門家にご相談ください。

著者:研究所のねこたち|ニャンタルヘルス
🐱 猫の国 研究所 ― nyantal.com