🔬 猫の国 研究所
義母の
「息子を取られた」感情は、
本当に脳の中で起きていた
ものだった?
…「結婚=息子の卒業」が、
彼女の中では起きていないかもにゃ。
こんなこと、ないにゃ?
結婚して何年経っても、
息子を返してもらえてない感じ。
「私を敵視してる」と思ったり、
「あの人が異常」と思ったり。
でも、もしかしたら
彼女の中で別のことが起きてるかもしれないにゃ。
南カリフォルニア大学のSilverstein博士たちが、世代間関係を1万人以上で追跡した大規模研究にゃ。
Silverstein博士たちが見つけたのは——
親子関係は結婚で一旦緩むのが
欧米の標準。
だが日本やアジア圏では——
母-息子の繋がりは結婚後も
ほぼ変わらず維持される傾向
しかも、息子側よりも母側が
強くこの繋がりを維持しようとする
つまり——
*息子は卒業したつもりでも、
母は卒業させていない*
ことが、構造的に起きやすいにゃ。
彼女にとって、
結婚は息子との関係の終わり
じゃないにゃ。
*30年続いてきた愛着が、
そのまま継続*してるにゃ。
「結婚したんだから、もう独立した家庭」
それは、あなたや夫の感覚かもしれないにゃ。
でも、義母にとっては——
彼が独立した家庭を持っただけで、
親子関係は卒業してない
のかもしれないにゃ。
サイモンフレーザー大学のMitchell博士たちが、空の巣症候群を多角的に分析したにゃ。
子どもが結婚して家を出ていくとき、
母親には次のことが起きる——
① 役割の喪失
「母」として20-30年生きてきた自分が、
急に必要とされなくなる
② アイデンティティの揺らぎ
「私は何者なのか」
③ 自由と寂しさのアンビバレンス
解放感と孤独感が混じる
これが中年期の女性の40-50%
が経験する「empty nest syndrome」にゃ。
*義母の振る舞いは、
「あなたへの攻撃」じゃない*にゃ。
それは、彼女自身の中で起きてる
アイデンティティ危機
が、表に出てきてるだけかもしれないにゃ。
Raup & Myers の研究では、空の巣症候群がより深刻になる条件が分析されてるにゃ。
空の巣症候群が重くなるのは——
① 子育てがアイデンティティの中心だった
母親役割以外の自分像が薄い
② 子どもとの関係が密接だった
(特に息子との場合、強い愛着)
③ 仕事を持ってこなかった
社会的役割が家庭中心
この3条件が揃った母親が、
息子の結婚を最も
喪失体験として経験しやすいにゃ。
義母の世代の多くの女性は、
*専業主婦として、
子育てを生涯の仕事として*
生きてきたにゃ。
その「仕事」が終わるのが、
息子の結婚なんにゃ。
それは、嫁の問題じゃなく、
彼女自身の人生の節目にゃ。
ここまでのデータを並べて、
研究所が思ったことを書くにゃ。
義母の振る舞いを見るたび、
「息子を返してくれって
心が言ってる」
ような気がして、
こっちが悪者に感じた夜があるかもしれないにゃ。
でもにゃ。
Silverstein博士やMitchell博士のデータが見せたのは、
義母の振る舞いはあなたへの攻撃じゃなくて、
彼女自身の喪失体験
だったということにゃ。
息子は彼女にとって、
30年の人生の中心にゃ。
それが別の女性と暮らし始める。
結婚式で泣き崩れるのは、
嬉しさじゃなく、お別れ
だったのかもしれないにゃ。
これはひとつの見方にゃ。
でも研究所のねこたちが思うのは——
義母を救うのは、嫁の仕事じゃない
にゃ。
彼女の空の巣感を、
あなたが埋めてあげる必要はないにゃ。
それは、彼女自身が
新しい役割を見つける仕事にゃ。
趣味、友人、ボランティア。
*息子以外の場所に
自分を再配置する*作業を、
彼女が自分でやるにゃ。
ただ、構造を知ると、
受け流しやすくなることがあるにゃ。
「私への攻撃じゃなく、
彼女の喪失反応なんだ」
と脱・個人化して見ると、
少し肩の力が抜けるかもしれないにゃ。
そして夫の役割が大事にゃ。
彼が、母と適切に距離を作り、
妻との家庭を
第一優先と示すことが、
彼女に息子の卒業を
ゆっくり伝えることになるにゃ。
最後にひとつだけにゃ。
義母は
敵じゃなくて、
役割を一つ失った人
かもしれないにゃ。
彼女の振る舞いを
個人攻撃として受けると消耗するにゃ。
喪失反応として見ると、
少し違う景色になるにゃ。
それでも疲れるなら、
距離を取ってよい。
彼女の喪失を、あなたが埋める
必要はないにゃ。
それは、彼女自身の旅にゃ。
夫が「俺はどっちの味方もしない」と言うのは、*中立*じゃなくて*固まってる*だけだった?
心に寄り添う物語を読む
自分を知るための診断ツールを試す
猫の国は、優しい人のための場所にゃ。
📋 研究所のほかのレポートにゃ
…「板挟みすぎて動けない夫」を、家族療法は*三角形*と呼ぶにゃ。
…「夫婦の問題」だと思ってたものが、実は別の場所から来ているかもにゃ。
…「お互い気が合わない」の裏に、避けがたい構造があるにゃ。