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手を差し伸べることが、正しいのか分からない

📅 2026-01-06⏱️ 5分✍️ 匿名の迷っている人
迷い助けたい正解がない大切な人見守る
大切な人が、苦しんでいる。 それは、見れば分かる。 顔色が悪い。笑わなくなった。連絡が減った。 「大丈夫?」 そう聞いても、「大丈夫」としか返ってこない。 大丈夫じゃないことは、分かってる。 でも、どうすればいいか分からない。 助けたい。力になりたい。何かしたい。 でも、何をすればいいんだろう。 話を聞こうとした。 「何かあったら、話してね」 「うん、ありがとう」 それきり、話してくれなかった。 もっと踏み込むべき? でも、踏み込んだら、嫌がられるかもしれない。 「放っておいて」って言われるかもしれない。 そう思うと、怖くて踏み込めない。 友達に相談した。 「本人が話したくないなら、待つしかないんじゃない?」 「でも、待ってる間に、もっと悪くなったら?」 「それは、本人の問題だから」 本人の問題。 そうなのかもしれない。でも、大切な人なんだ。 他人事みたいに、放っておけない。 何かしたい。でも、何かしていいのか分からない。 このまま見てるだけでいいのか分からない。 ある夜、また連絡した。 「今度、ご飯行かない?」 既読がついた。返事が来ない。 1時間、2時間、3時間。 やっと返事が来た。 「ごめん、今はちょっと」 そっか。そうだよね。 無理に誘うのは、逆効果かもしれない。 でも、誘わなかったら、「誰も気にかけてくれない」って思うかもしれない。 正解が、分からない。 母に相談した。 「あんたが何かしたからって、その人が救われるとは限らないよ」 分かってる。 「でも、何もしなかったら、後悔するかもしれないでしょ」 それも分かってる。 「だったら、あんたができる範囲で、できることをすればいいんじゃない」 できる範囲で、できること。 それが何なのか、まだ分からない。 考えた。ずっと考えた。 助けるって、何だろう。 手を引っ張ること? 荷物を持ってあげること? 正解を教えてあげること? たぶん、違う。 私にできるのは、「ここにいるよ」って伝えることだけかもしれない。 助けられなくても、いい。 解決できなくても、いい。 ただ、「あなたのことを気にかけてる人がいるよ」って、それだけ伝えること。 短いLINEを送った。 「無理に返事しなくていいよ。ただ、いつでも連絡してね。私はここにいるから」 既読がついた。返事は来なかった。 でも、それでいいと思った。 読んでくれた。それで十分。 次の日も、その次の日も、返事は来なかった。 でも、私は毎日少しだけ思った。「元気かな」って。 一週間後、LINEが来た。 「ありがとう」 それだけだった。 でも、泣きそうになった。 届いてた。私の気持ちが、届いてた。 まだ、何も解決してない。 あの人は、まだ苦しんでるかもしれない。 でも、一人じゃないって、分かってくれたかもしれない。 手を差し伸べることが、正しいのか分からない。 助けになってるのか、お節介なのか、分からない。 でも、一つだけ分かったことがある。 大切な人のために迷うこと。 それ自体が、もう愛なんだと思う。 正解がなくても、迷いながらそばにいること。 それしかできないなら、それでいい。 私は、迷いながら、ここにいる。 あなたが必要な時に、すぐ手を伸ばせる場所に。 それが、今の私にできる精一杯だから。 --- *© 2026 匿名の迷っている人*