20代の私は今、専業主婦をしています。
少し前、やりたいことがありました。スキルアップのための講座。新しい知識。これを学べば、もっと違う自分になれるかもしれない——そんな希望が、心の中で光っていました。
でも、お金がかかる。家計のことを考えると、自分のためだけに使うのは難しい。「今じゃなくてもいいかな」「もう少し余裕ができてから」そう自分に言い聞かせて、諦めました。
あれから時間が経ちました。お金は確かに節約できたかもしれない。でも、心の中にぽっかり空いた穴は、埋まりませんでした。
「あのとき、やっておけばよかった」
何度そう思ったかわかりません。お金は取り戻せるけれど、あの時の私、あの時の情熱、あの時のタイミングは、もう二度と戻ってこない。その事実が、じわじわと胸に染みてきます。
今なら、わかります。やりたいと思ったら、すぐ行動に起こすべきだったんだと。
「やりたい」って気持ちが湧いてくる瞬間って、実はとても貴重なんです。日常に追われていると、そんな気持ちすら忘れてしまう。だから、少しでも「やりたい」と思えたなら、それは大切なサインなんです。心が、何かを求めているサイン。
もちろん、お金は大事です。生活もあるし、現実的に考えなきゃいけないことも、たくさんあります。でも、後悔の方が、ずっと大きくなります。使ったお金は数字として残るけれど、諦めた夢は、心の中でずっと疼き続けるから。
今度「やりたい」と思うことに出会えたら、とりあえず、やってみようと思っています。
完璧じゃなくていい。最後までやり遂げられなくてもいい。途中で方向転換したっていい。行動することで得られるものは、きっとある。新しい知識、新しい出会い、新しい自分。もしくは、「これは違った」という気づき。それだって、立派な収穫のはずです。
何もしないで後悔するより、やってみて「やってよかった」と思える方が、人生は豊かになる。私はそう信じるようになりました。
今の私には、あの時のチャンスはもうありません。でも、これからのチャンスは、逃さないようにしたい。
お金は、また貯められる。でも、あの日の「やりたい」は、あの日にしかなかった。
次に心が動いたら、今度は、その声を聞くつもりです。
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