🔬 猫の国 研究所
"ダメな人ばかり
好きになる"のは、
*性格じゃなくて
脳の配線だった*
…それ、もしかしたら「選んでる」んじゃなくて
「引き寄せられてる」のかもしれないにゃ。
「見る目がない」。
そう自分を責めたこと、あるにゃ?
でもにゃ。
研究者たちが調べてみたら、
これは「目」の問題じゃなくて、
脳の配線の問題かもしれなかったにゃ。
2010年、イリノイ大学のFraley博士とMarks博士が、ちょっとゾッとする実験をしたにゃ。
参加者にスクリーン上で異性の顔写真を見せて、「この人どのくらい魅力的?」と評価してもらったにゃ。
ただし、顔写真の直前に一瞬だけ別の画像をサブリミナル(意識下)で提示してたにゃ。
異性の顔写真の直前に、自分の異性の親の写真をサブリミナルで見せられた参加者は、
つまり、親の顔を無意識に見ただけで、目の前の他人がより魅力的に見えたにゃ。
さらに面白いのが第3実験にゃ。「この人はあなたの親戚です」と意識的に伝えると、今度は逆に魅力が下がったにゃ。
つまり、無意識レベルでは親に似た人に惹かれるけど、意識がそれにブレーキをかけている。この綱引きが、脳の中で常に起きているにゃ。
ここでひとつ考えてみてほしいにゃ。
「なぜかこの人に惹かれる」と感じたとき、
そこに理由を説明できないなら。
…もしかしたら、それは
脳が「知ってる顔」に
反応しているだけかもしれないにゃ。
次の研究は、もう少し具体的に
「何が似るのか」を調べたにゃ。
心理学者のGeher博士は、面白いアプローチで検証したにゃ。
参加者に「あなたのパートナーの性格」を評価してもらうだけじゃなくて、実際に異性の親にも性格テストを受けてもらったにゃ。
本人の「思い込み」を排除するためにゃ。
8つの性格特性を比較したところ、
パートナーと異性の親の性格が、半分の項目で統計的に有意に類似していたにゃ。しかも、参加者本人はすべての項目で似ていると感じていたにゃ。
さらに重要な発見があったにゃ。親の良い特徴が似ている場合、関係満足度は高かったにゃ。でも親の悪い特徴が似ている場合は…
親のネガティブな特徴がパートナーに似ているとき、関係満足度は低かったにゃ。
「ダメな人ばかり好きになる」人は、もしかしたら親の良くない部分にこそ反応しているのかもしれないにゃ。
2006年、Brumbaugh博士とFraley博士が、ある実験をしたにゃ。
参加者に2人の架空のデート相手のプロフィールを読んでもらったにゃ。1人は「元パートナーに似せて作った」プロフィール、もう1人は「他の参加者の元パートナーに似せた」プロフィール。
参加者は両方の相手に対して自分の愛着パターンを適用したにゃ。でも、元パートナーに似ている相手には、より強く反応したにゃ。
特に、元パートナーに似た相手に対しては不安が高まり、回避は低下したにゃ。
これは「転移」と呼ばれる現象にゃ。過去の大切な人への反応パターンが、似た特徴を持つ新しい相手に自動的にコピーされるにゃ。
「この人なんか気になる」という直感。
それは、新しい出会いじゃなくて、
脳が「再会」だと認識している
…のかもしれないにゃ。
これは少しつらい研究にゃ。でも大事な発見にゃ。
2007年、Zayas博士とShoda博士が、参加者に16個の架空の出会い系プロフィールを読んでもらったにゃ。
プロフィールには様々な性格特徴が散りばめられていたにゃ。
過去に心理的な虐待を多く経験した女性は、そうでない女性と比べて、支配的で独占欲が強い特徴を持つ相手を「好ましい」と評価する傾向が有意に高かったにゃ。
重要なのは、参加者たちはそれを自覚していなかったということにゃ。
意識の上では「もう傷つきたくない」と思っているにゃ。でも脳は、慣れ親しんだパターンを「安全」だと錯覚して、同じタイプの相手を「好ましい」と判定してしまうにゃ。
「ダメな人を選んでしまう自分がダメ」
なんじゃなくて、
脳が「知ってるパターン」を
「安心」と混同してるだけ
…なのかもしれないにゃ。
2019年、Heffernan博士らは「刷り込み仮説」をさらに大きなスケールで検証したにゃ。
調査対象はバイレイシャル(両親の民族が異なる)の成人4,646人。
この人たちが実際に選んだパートナーの民族を調べたにゃ。
バイレイシャルの人は、自分の親と同じ民族のパートナーを選ぶ確率が有意に高かったにゃ。
つまり、私たちは「好きなタイプ」を自分で決めていると思っていても、親の顔がテンプレートとして脳に刻まれている可能性があるにゃ。
この現象は生物学では「性的刷り込み(sexual imprinting)」と呼ばれていて、鳥類では古くから知られてたにゃ。それが人間でも起きていたにゃ。
「タイプ」だと思っていたもの。
それは自分で選んだものなのか、
それとも育った環境が
脳に刻んだものなのか。
…あなたはどう思うにゃ?
サブリミナルで親の写真を見るだけで、他人の魅力評価が変わる
パートナーの性格は異性の親と半分一致 / 元パートナーに似た人に自動的に反応
虐待経験のある人は、支配的な相手を無自覚に「好ましい」と評価
…のかもしれないにゃ。
ここまでの研究を並べて、
研究所が思ったことにゃ。
「ダメな人ばかり好きになる」と悩んでる人は、
たぶん自分を責めてるにゃ。
「見る目がない」
「学習しない」
「また同じことの繰り返し」
でも研究が示しているのは、
それは意志の弱さでも性格の欠陥でもないということにゃ。
脳が幼い頃に学習した「愛の形」を、
大人になった今も忠実に再現してるだけにゃ。
それは、あの頃の環境に適応するための
ものすごく賢いシステムだったにゃ。
…ただ、研究はあくまでヒントにゃ。全部が全部あなたに当てはまるとは限らないにゃ。
でも、ひとつ希望があるにゃ。
脳の配線は、
書き換えられる。
Fraley博士の実験で、
「この人は親戚だよ」と意識させただけで
脳の反応が変わったことを思い出してほしいにゃ。
つまり、気づくだけで変わるにゃ。
「あ、私はまた同じパターンに
引き寄せられてるな」
と気づけること自体が、
配線を書き換える第一歩にゃ。
最後にひとつだけにゃ。
「好きになる」と「安心する」は、
同じ感覚だと思っていたにゃ?
もしかしたらそれは、
分けて考えてみてもいい
のかもしれないにゃ。
親の写真で他人の魅力が変わったり、
性格が半分一致してたり、
傷ついた経験が「好み」を作ってたり。
人間の脳って、思った以上に
過去に忠実にゃ。
でも「忠実」は「不変」じゃないにゃ。
気づいて、知って、
少しずつ配線を書き換えていける。
…そう思えたら、
少し楽になるかもしれないにゃ。
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