← 研究所
1 / 11

🔬 猫の国 研究所

マッチングアプリの
「相性アルゴリズム」は、
科学的根拠が薄かった

…アルゴリズムを
信頼しすぎることの
落とし穴にゃ。

🐱
👉 スワイプで読む

こんな気持ち、ないにゃ?

プロフィールはピッタリだった
高相性って出てたのに
実際会ったら、なんか違った
アルゴリズムって何だったんだろう
(私の見る目が悪いのかな)

アプリで「高相性」と出た相手と、
実際に会ってみたら違った
経験。

自分の判断を疑う前に、
アルゴリズムそのもの
疑問を持っていいにゃ。

🧪 研究① Finkel 博士の包括レビュー

マッチングアルゴリズムは、
*対面の魅力を予測できない*

ノースウェスタン大学のFinkel博士たちが、オンラインデーティングを科学的に分析した重要レビューにゃ。

📊 結論

Finkel博士たちは、主要マッチングサービスの「相性アルゴリズム」を厳密に検討した結果——

*「事前情報からの相性予測は
対面相互作用の魅力を*
ほとんど予測できない

と結論づけたにゃ。

なぜか?

アルゴリズムはプロフィール上の類似性を計算するけど、
実際の魅力は——
話し方、笑い方、間、空気感
といった対面情報
大きく依存するから。

*プロフィールが100%合っていても、
会えば違う*ことが
ふつうに起こるにゃ。

アプリは出会いの機会は増やす。
でも相性を予測する力は、
科学的にはほぼないにゃ。

「アルゴリズムが相性98%

…それはマーケティングにゃ。
会わないと分からないものを、
事前に予測する技術は、
まだ誰も持ってないにゃ。

🧪 研究② Machine Learning でも難しい

AIに数百の変数を渡しても、
*対面の魅力は予測できなかった*

カリフォルニア大学のJoel博士たちが、機械学習を使ってマッチング予測の限界を試した最新研究にゃ。

📊 実験

研究者たちは——

参加者の100以上の変数
(性格特性、価値観、趣味、目標など)
をすべてAIに入力した。

そして「この2人が会ったら惹かれ合うか」を
機械学習で予測させた。

結果:
AIの予測精度は、ほぼランダム

*対面の魅力は——
相手の特性だけからは
予測できないことが、
科学的に確認されたにゃ。

魅力は静的な特性じゃなくて、
二人の間で生まれる動的なもの

だから——
会ってみるまで分からないにゃ。
それはAIにも、人間にも、
同じくらい難しいにゃ。

🧪 研究③ それでも、何が予測力を持つか

*短時間の対面相互作用*が、
最も強い予測力を持つ

Eastwick博士たちの meta-analysis(メタ分析)で、何が「実際の魅力」を予測するかが整理されてるにゃ。

💡 予測力の比較

何が「会った後の魅力」を予測するか——

プロフィール上の類似性:弱い
事前の「理想のタイプ」:弱い
アルゴリズムのマッチ率:弱い

実際に会ったときの相互作用強い
相手の話を引き出せる感覚強い
会話のリズムが合うか強い

つまり——
事前情報より
対面の体験のほうが
圧倒的に予測力があるにゃ。

アプリはあくまで対面までの橋渡し
相性を確かめるなら、
会うしかないにゃ。

プロフィールで完璧だった相手と
会ってもピンとこなかったり、
プロフィールで微妙だった相手と
会って意外に盛り上がったり——

それはあなたの感性が壊れてるんじゃなく、
それが本当の情報
だったということにゃ。

🐱 猫の国の研究所より

ここからは、
研究所の考察にゃ。

ここまでのデータを並べて、
研究所が思ったことを書くにゃ。

「高相性って出てたのに、ピンとこなかった」
「私の見る目がおかしいんだろうか」

アルゴリズムを信頼した分、
自分の感覚を疑ってきた
かもしれないにゃ。

でもにゃ。

Finkel博士やJoel博士のデータが見せたのは、
*アルゴリズムには、
相性を予測する力がほぼない*
ということだったにゃ。

100以上の変数を入れたAIですら
ほぼランダム

だから、「アプリで高相性」と「会ってピンとこない」のギャップは、
あなたの問題じゃなくて、
技術の限界なんにゃ。

🐱 猫の国の研究所より(つづき)

これはひとつの見方にゃ。

でも研究所のねこたちが思うのは——

マッチングアプリは「悪い」ものじゃない
にゃ。

出会いの機会を増やすには、
優秀なツールにゃ。
対面までの橋渡し、として使うなら強い。

ただ、アルゴリズムを信頼しすぎない
ことが大事にゃ。

相性は、会ってみないと分からない
プロフィールで完璧でもピンと来ないならそれが答え。
プロフィールで微妙でも会って弾むならそれも答え。

自分の感覚を、信頼していいにゃ。
アプリはツールにゃ。
主役はあなたにゃ。

最後にひとつだけにゃ。

アルゴリズム
あなたの感性を
上書きさせなくていいにゃ。

会って感じたことが、
一番正確な情報にゃ。

アプリが提示する相性度は、
プロフィールの類似度にすぎないにゃ。

本当の相性は、
会った瞬間の空気
話してるときのリズム
別れた後に思い出す回数

そういうものでしか測れないにゃ。

あなたの感覚を、信頼していいにゃ。

📚 参考文献

この記事で紹介した研究

📋 研究所のほかのレポートにゃ

📋 RESEARCH No.95

出会って*30秒*で、その関係の予後はわかってしまう?——「薄切り判断」の科学

…第一印象は、思ってる以上に*的中する*にゃ。

📍
📋 RESEARCH No.97

恋愛発生率を*最も予測する*のは、性格でも年収でもなく、*物理的な距離*だった?

…運命の相手は、たぶん*徒歩圏内*にいるにゃ。

📋 RESEARCH No.94

*36の質問*で、見知らぬ二人を恋に落とせるか?——心理学が試した実験

…自己開示は、恋の*ショートカット*かもしれないにゃ。

Finkel, E. J., et al. (2012). Online dating: A critical analysis. Psychological Science in the Public Interest, 13(1), 3-66. Link
Joel, S., Eastwick, P. W., & Finkel, E. J. (2017). Is romantic desire predictable? Psychological Science, 28(10), 1478-1489.
Eastwick, P. W., et al. (2014). The predictive validity of ideal partner preferences. Psychological Bulletin, 140(3), 623-665.
上記の研究知見をもとに、ニャンタルヘルスが独自に構成・考察したものです。原論文の翻訳ではありません。記事の内容は情報提供を目的としたものであり、医学的・心理学的な診断やアドバイスではありません。つらい状況にいる方は、信頼できる専門家にご相談ください。

著者:研究所のねこたち|ニャンタルヘルス
🐱 猫の国 研究所 ― nyantal.com