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🔬 猫の国 研究所

男性ED の約8割は心因性
——「身体の問題」じゃなく、
心の戦いだった?

…夫の悩みに、
妻ができることがあるにゃ。

🐱
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こんな場面、ないにゃ?

最近、彼が反応しない
私のせいかなと思ってしまう
彼は何も言わない
でも、避けてる感じはする
(私が魅力なくなったのかな)

彼の問題に見えて、
自分の問題として
抱え込んでしまうこと。

でも、データを見ると
多くの場合
二人とも別の戦いをしてる
ことが分かるにゃ。

🧪 研究① 50歳以下のED原因

50歳以下の男性ED は、
*約8割が心因性*
(performance anxiety等)

コロンビア大学のRosen博士たちが、世界27,839人の男性を対象にしたMALES研究の結果にゃ。

📊 結果

ED の原因を年代別に分析——

40歳以下:心因性約85%
40-50歳:心因性約75%
50-60歳:心因性約50% / 器質性が増える
60歳以上:器質性約60% / 動脈硬化等

つまり、若い男性のED は
ほぼ「心の問題」にゃ。

そして、心因性とは——
不安・ストレス・パートナー関係の緊張
が原因のものにゃ。

彼が「反応しない」のは
身体が壊れたんじゃない。
心が緊張してるにゃ。

そして、その緊張の多くは
「妻に対する申し訳なさ」
だったりするにゃ。

「私のせいかも」

…それも近いけれど、ちょっと違う
あなたが原因じゃなく、
彼の中の「あなたを満足させなきゃ」
というプレッシャーが
原因なんにゃ。

🧪 研究② Performance Anxiety のループ

*失敗*への不安が、
*さらなる失敗*を生む——
悪循環のしくみ

インディアナ大学のBancroft博士が、performance anxiety(パフォーマンス不安)のメカニズムを神経生理学的に解説してるにゃ。

💡 悪循環のループ

① 一度失敗
→「またあのことが起きたら…」と警戒

② 次のとき過剰に意識
→ 不安で交感神経が興奮
→ 交感神経は勃起を抑制する

③ また失敗
→ 自尊心がさらに低下

④ 行為そのものを
避けるようになる

身体的には健康でも、
このループに入ると
抜け出せなくなるにゃ。

そして「妻に何と言われるか」
「妻にがっかりさせる」
が最大のトリガーにゃ。

彼が距離を取り始めてるなら、
それは愛が冷めたからじゃない。
「もう一度失敗するのが怖い」
から、
場面そのものを避けてる
のかもしれないにゃ。

🧪 研究③ パートナーの反応が予後を決める

*妻が責めない・焦らない*
ことが、
回復の最大の予測因子だった

McCabe博士たちの国際レビューが、ED 回復に効く関係要因を整理してるにゃ。

💡 回復を助けるパートナー要因

① 責めない
→「私のせい?」「なんで?」を言わない

② 騒がない・大ごとにしない
→ 一回の出来事として流す

③ 結合プレッシャーを下げる
→ 性的接触=結合じゃない、と再定義

④ スキンシップを切らさない
→ ハグ、キス、寄り添うを続ける

*⑤ 受診を提案する場合、
「あなたのため」ではなく*
「二人のため」*と言う

この5つを妻が示せたカップル
回復率は、そうでない場合の3倍にゃ。

あなたは悪者じゃないにゃ。
そして無力でもないにゃ。

責めず、焦らず、寄り添う
それが、データ的に
最強の介入だったにゃ。

🐱 猫の国の研究所より

ここからは、
研究所の考察にゃ。

ここまでのデータを並べて、
研究所が思ったことを書くにゃ。

「私が魅力なくなったのかな」
「もう女として見られてないのかな」

そう、自分を疑った夜が
あったかもしれないにゃ。

彼は何も言ってくれない。
沈黙が一番つらかったかもしれないにゃ。

でもにゃ。

Rosen博士やBancroft博士のデータが見せたのは、
若い男性のED の8割は心因性
だったということにゃ。

そして、その「心因」の多くは——
「妻をがっかりさせたくない」
「期待に応えなきゃ」
「もう一度失敗するのが怖い」
だったにゃ。

つまり、彼が距離を取るのは
愛が冷めたんじゃなく、
愛ゆえのプレッシャー
潰されかけてる、ということもあるにゃ。

🐱 猫の国の研究所より(つづき)

これはひとつの見方にゃ。

でも研究所のねこたちが思うのは——

「あなたは悪くない」
「彼も悪くない」
どちらも本当にゃ。

ED が関係の終わりじゃないにゃ。
関係の試金石にもなりうるにゃ。

責めず、焦らず、結合プレッシャーを下げる。
性的接触=結合じゃない再定義する。
スキンシップを切らさない。

そして、二人で受診を考えるとき——
「あなたの問題」じゃなくて
「私たちが、もう少し楽になるため」
と言葉を選ぶ。

医療は彼を責めるものじゃなくて、
二人を助けるものとして提示する。

ED は、薬や治療で
改善できるもの。
そして、関係の中で
癒されるものでもあるにゃ。

最後にひとつだけにゃ。

彼が反応しないのは、
あなたへの愛が消えた
じゃない。
愛ゆえの緊張
潰されかけてる、
のかもしれないにゃ。

あなたが悪いんじゃないにゃ。
彼が冷たいんでもないにゃ。

ただ、二人とも別の戦い
をしているだけにゃ。

責めない、焦らない、寄り添う

それが、データ的にも
最強の介入にゃ。

📚 参考文献

この記事で紹介した研究

📋 研究所のほかのレポートにゃ

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📋 RESEARCH No.93

揺れる橋で出会うと*恋に落ちやすい*——「つり橋効果」は本当だった?

…ドキドキは、恋とほぼ*同じ顔*してるにゃ。

📋 RESEARCH No.94

*36の質問*で、見知らぬ二人を恋に落とせるか?——心理学が試した実験

…自己開示は、恋の*ショートカット*かもしれないにゃ。

📋 RESEARCH No.95

出会って*30秒*で、その関係の予後はわかってしまう?——「薄切り判断」の科学

…第一印象は、思ってる以上に*的中する*にゃ。

Rosen, R. C., et al. (2004). The multinational Men's Attitudes to Life Events and Sexuality (MALES) study. Current Medical Research and Opinion, 20(5), 607-617.
McCabe, M. P., et al. (2016). Risk factors for sexual dysfunction among women and men. Journal of Sexual Medicine, 13(2), 153-167. Link
Bancroft, J. (2009). Human Sexuality and Its Problems (3rd ed.). Churchill Livingstone.
上記の研究知見をもとに、ニャンタルヘルスが独自に構成・考察したものです。原論文の翻訳ではありません。記事の内容は情報提供を目的としたものであり、医学的・心理学的な診断やアドバイスではありません。つらい状況にいる方は、信頼できる専門家にご相談ください。

著者:研究所のねこたち|ニャンタルヘルス
🐱 猫の国 研究所 ― nyantal.com