🔬 猫の国 研究所
出会い方の「1位」は、
もう"友達の紹介"
じゃない?
…にゃんたる、
時代の流れを感じたにゃ。
「どこで出会ったの?」
この質問への答えが、
ここ数十年で大きく変わってるにゃ。
研究所のねこたち、気になって調べてみたにゃ。
そしたら、スタンフォード大学の研究者が
とんでもないデータを集めてたにゃ。
社会学者のマイケル・ローゼンフェルドと研究チームは、スタンフォード大学で大規模な調査プロジェクトを立ち上げたにゃ。
その名もHCMST(How Couples Meet and Stay Together)。
「カップルはどうやって出会い、どうやって関係を続けるのか」を調べる、アメリカ最大級のカップル調査にゃ。
第1波(2009年):4,002人の成人を調査
2017年には新たに3,510人のサンプルを追加
カップルの出会い方を、数十年分さかのぼって分析したにゃ。
初期サンプル規模
この研究がすごいのは、ただ「今のカップル」を調べただけじゃないところにゃ。
1930年代から2017年までの出会い方の変遷を、データで追えるようにしたにゃ。
ローゼンフェルドたちのデータを時代ごとに見ると、面白い変化が浮かび上がってくるにゃ。
1930年代:家族の紹介が最も多かった
1943年ごろ:「友達の紹介」がトップに
1990年代〜:バー・レストランが上昇
2000年代〜:オンラインが急上昇
2012年ごろ:オンラインが全方法を抜いて1位に
約70年間、「友達の紹介」がずっと1位だったにゃ。
お父さんお母さんの時代も、
おじいちゃんおばあちゃんの時代も、
「知り合いを通じて出会う」のが当たり前だったにゃ。
でも、あるときそれが変わったにゃ。
歴史上はじめて、友達の紹介が1位じゃなくなったにゃ。
2012年ごろを境に、オンラインでの出会いが他のすべての方法を上回ったにゃ。
アメリカの異性カップルのうち、
オンラインで出会った割合
2017年時点
約4割にゃ。
友達の紹介、職場、学校、バー、
近所づきあい、家族の紹介……
どれも、この数字に届かなくなったにゃ。
しかもこの数字は年々上がり続けていたにゃ。
2009年の調査では約22%だったのが、
わずか8年で39%まで伸びたにゃ。
これは、出会い方の歴史の中でも
かなり急激な変化にゃ。
オンラインが伸びた分、何が減ったのか。
データを見ると、はっきりした傾向があるにゃ。
・友達の紹介:1990年代にピーク → 大幅に減少
・家族を通じて:1930年代がピーク → 一貫して減少
・職場の同僚を通じて:1990年代がピーク → 減少
・近所・教会:ずっと減少傾向
共通点があるにゃ。
どれも「誰かが間に入っている」出会い方にゃ。
友達が「いい人いるよ」と紹介する。
家族が「あの家のお嬢さんはどう?」とすすめる。
職場で「同期の○○さん、気になってるんだけど」と相談する。
ローゼンフェルドはこの変化を、ある言葉で表現したにゃ。
ローゼンフェルドはこの論文のタイトルに、こんな言葉を使ったにゃ。
Disintermediating your Friends
——友達という「仲介者」が
いらなくなっていく
ディスインターメディエーション。
つまり、「間に人を挟まずに、直接つながる」ようになったにゃ。
昔は、出会いの範囲が自分の「社会的ネットワーク」に限られていたにゃ。
知り合いの知り合い、友達の友達、親戚の知人……
そういう人づての連鎖の中でパートナーを見つけていたにゃ。
オンラインは、その制約を外したにゃ。
友達に頼まなくても、
家族に紹介されなくても、
自分で、直接、知らない人と出会えるようになったにゃ。
これは便利でもあり、
同時に、今までにない状況でもあるにゃ。
ここで、にゃんたるが正直に言っておきたいことがあるにゃ。
この研究はすごく面白いけど、わからないことも多いにゃ。
・データはアメリカの異性カップルが中心にゃ
・同性カップルのデータもあるけど、サンプルが少ないにゃ
・「オンラインで出会った」の定義が広い(アプリ、SNS、ゲーム……)
・出会い方が関係の質にどう影響するかは、この研究だけではわからないにゃ
・日本のデータとは事情が違う可能性があるにゃ
「オンラインで出会ったカップルは長続きするの?」
「友達の紹介のほうが相性いいんじゃないの?」
そういう疑問は自然に湧くけど、
この研究の範囲では答えが出ていないにゃ。
研究は今も続いていて、
フォローアップ調査でそういった問いにも
取り組んでいるそうにゃ。
ここでちょっとだけ、
考えてみてほしいにゃ。
あなたの大切な人とは、
どうやって出会ったにゃ?
友達の紹介?
職場? 学校?
それとも、オンライン?
その「出会い方」に、
誰か「仲介者」はいたにゃ?
どの出会い方がいい、
悪いという話じゃないにゃ。
ただ、出会いの「かたち」が
変わってきているのは確かにゃ。
ここまでのデータを並べて、
研究所が思ったことをひとつだけにゃ。
「友達の紹介」が減ったということは、
出会いの場から「あなたのことを知ってる人」が
いなくなったということにゃ。
友達が間にいると、
「この人はこういうタイプだよ」
「あなたに合うと思うよ」
っていうフィルターがかかるにゃ。
それが良いときもあれば、
余計なお世話のときもあるにゃ。
オンラインでは、自分の直感と判断で
相手を選ぶことになるにゃ。
それは自由にゃ。
でも同時に、全部自分で決めなきゃいけないにゃ。
どっちがいいとか悪いとかじゃないにゃ。
時代が変われば、出会い方も変わるにゃ。
大事なのは、出会ったあとの関係をどう育てるか。
そっちのほうが、たぶんずっと大切にゃ。
もちろん、これはあくまでひとつの角度から見た話にゃ。
あなたの出会いの物語は、あなただけのものにゃ。
1930年代は家族が引き合わせて、
1943年からは友達が紹介して、
2012年からはオンラインで直接つながる。
出会いの「入り口」は変わり続けてるにゃ。
でもにゃ。
どんな入り口から入っても、
そのあとの廊下を一緒に歩くのは、ふたりにゃ。
出会い方より、出会ったあと。
**そこに目を向けてみるのも、
いいかもしれないにゃ。**
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猫の国は、優しい人のための場所にゃ。