🔬 猫の国 研究所
「その気にならない」は、
異常じゃなくて
"タイプ"だった?
…欲求には2種類あるって、
知ってたにゃ?
この疑問、
抱えてる人がすごく多いにゃ。
研究所のねこたちが調べてみたら、
これ、**おかしいどころか
めちゃくちゃ「普通」だった**にゃ。
しかも、**世界中の研究者たちが
真剣に取り組んでいるテーマ**だったにゃ。
性的な欲求って、「感じるか・感じないか」の二択だと思われがちにゃ。
でも研究者たちは、もっと大事な違いを見つけたにゃ。
特にきっかけがなくても、ふと「したい」と感じるタイプ。
突然やってくる。理由はなくても、体が先に反応するにゃ。
恋愛初期や、男性に多いと言われているにゃ。
最初は「別にそんな気分じゃない」けど、
親密な触れ合いや安心できる状況の中で、あとから欲求が湧いてくるタイプ。
長期的な関係や、女性に多いと報告されているにゃ。
どちらが正常で、どちらが異常、
ということではまったくないにゃ。
ただの「タイプの違い」にゃ。
カナダの性医学者ロザリン・バッソンは、2000年に従来のモデルに異議を唱えたにゃ。
欲求 → 興奮 → オーガズム → 解消
「まず欲しくなる。それが正常な反応の始まり」
という一直線の流れにゃ。
性的に中立な状態からスタート
→ 親密な触れ合い・安心できる文脈
→ 興奮が起きる
→ そこで初めて「欲求」が生まれる
→ 満足感 → また中立な状態へ
つまり、**「欲求がないから始まらない」のではなく、
「始まってから欲求が生まれる」人がたくさんいる**にゃ。
バッソンはこれを何百人もの臨床データから示したにゃ。
バッソンやブロット、ナゴスキの研究を総合すると、こんな数字が見えてくるにゃ。
自発的欲求が主なタイプ:約15%
応答的欲求が主なタイプ:約30%
両方のミックス:約50%以上
つまり、「自分からその気にならない」のは
少数派どころか、むしろ多数派にゃ。
応答的欲求が主な女性
男性でも応答的欲求タイプの人はいるにゃ。
「男なのに性欲が低い」と悩んでいる人の中にも、
実は応答的欲求タイプだっただけという人がいるかもしれないにゃ。
「その気にならない」のは故障じゃない。
エンジンのかかり方が違うだけ
実はかつて、自発的な性的欲求を感じにくいことは
「性的欲求低下障害(HSDD)」として
精神疾患の診断マニュアルに載っていたにゃ。
「欲求が湧かない」=障害。
…そう分類されていた時代が
つい最近まであった
でも、バッソンやブロットたちの研究が積み重なった結果、
**2013年のDSM-5(精神疾患の診断マニュアル第5版)で
診断基準が大きく改訂された**にゃ。
・応答的欲求は正常なバリエーションとして認められた
・「欲求の低さ」だけでは障害とみなさなくなった
・本人が苦痛を感じていることが診断に必須になった
つまり、「その気にならない」こと自体は、病気でも障害でもないと
公式に認められたにゃ。
これ、もっとみんなに知ってほしいにゃ。
「自分はおかしい」と思い込んで、
ひとりで悩んでいる人がまだたくさんいるにゃ。
性科学者のナゴスキが広めた「デュアルコントロールモデル」は、
性的反応をこう説明しているにゃ。
性的に「おっ」と反応するシステム。
触れ合い、雰囲気、魅力的な相手、親密な気配——
「いいかも」のシグナルを拾うにゃ。
ストレス、不安、疲れ、自己嫌悪、過去の嫌な記憶——
「今じゃない」のシグナルを出すにゃ。
欲求が湧かないのは、
アクセルが弱いんじゃなくて、
ブレーキが強いだけかもしれない
**アクセルを踏む量を増やすんじゃなくて、
ブレーキを外す(=ストレスや不安を減らす)**
ほうが効果的なことが多いにゃ。
これ、応答的欲求を理解するうえで
とても大事な視点にゃ。
カルヴァレイラたちの国際的な研究は、
女性の性的欲求がどれだけ文脈に左右されるかを調べたにゃ。
・ストレスと疲労:最も大きなブレーキ
・関係の質と信頼感:安心できる関係ほど欲求が生まれやすい
・自分の体への安心感:ボディイメージの影響
・過去の体験:ネガティブな経験がブレーキになる
が欲求を左右する
つまり、「欲求がない」のは
**その人の性質の問題じゃなくて、
環境や文脈の問題**であることが多いにゃ。
安心・信頼・リラックス。
この3つが揃ったとき、
応答的欲求は自然に目を覚ます
「その気にさせる」んじゃなくて、
「その気になれる環境を一緒につくる」。
そういう発想の転換が大事にゃ。
この研究が教えてくれる一番大事なことは、
欲求のタイプの違いを「愛情の有無」と混同しないことにゃ。
「自分から求めてこない=愛されてない」
「その気にならない=相手に魅力を感じてない」
これは欲求のタイプの違いを、
愛情の問題として解釈してしまう誤解にゃ。
「みんなは自然にその気になるのに、自分はおかしい」
「努力が足りないのかも」
これはタイプの違いを、
自分の欠陥として解釈してしまう誤解にゃ。
「この人は応答的欲求タイプなんだ」とわかると——
・待つことの意味が変わる
・雰囲気づくりの大切さがわかる
・「自分のせい」と責めなくなる
・ふたりで文脈をつくるという発想が生まれる
どちらのタイプが良い・悪いではないにゃ。
大事なのは、**お互いのタイプを知って、
それに合った関わり方を見つけていくこと**にゃ。
ここでちょっとだけ、
考えてみてほしいにゃ。
自分の欲求は、
どちらのタイプに近いにゃ?
「自分からその気になる」ことが多いにゃ?
それとも、
「いい雰囲気の中で、
あとからじわっと」が多いにゃ?
どちらでも、
そのどちらでもなくても、
それはあなたの自然な形にゃ。
「自分のタイプ」を
知っているだけで、
自分を責める回数が
ちょっと減るかもしれないにゃ。
ここまでのデータを並べて、
研究所が思ったことをひとつだけにゃ。
「欲求が湧かない=壊れている」。
この思い込みが、
どれだけ多くの人を傷つけてきたかにゃ。
自分から「したい」と思えないことを、
何年も秘密にして、
ずっと自分を責めていた人がいるにゃ。
パートナーに「普通じゃない」と言われて、
自分が異常なんだと信じてしまった人がいるにゃ。
でも、研究はこう言っているにゃ。
**あなたは壊れてない。
あなたは、ただ、応答的欲求タイプなだけかもしれない。**
エンジンのかかり方が違うだけで、
走れないわけじゃないにゃ。
もちろん、これはひとつの角度から見た話にゃ。
欲求の形は人それぞれで、
このモデルに当てはまらない人もいるにゃ。
それもまた、自然なことにゃ。
「その気にならない」は、
壊れているんじゃなくて、
エンジンのかかり方が違うだけだったにゃ。
自発的でも、応答的でも、
そのミックスでも——
どれも「正常」にゃ。
自分のタイプを知ること。
相手のタイプを知ること。
それだけで、**自分を責める夜が
ひとつ減るかもしれない**にゃ。
…研究所のねこたち、
調べてよかったにゃ。
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猫の国は、優しい人のための場所にゃ。