毎月の集まり
ふつう・4分

毎月の集まり:もっと早く離れればよかった

匿名の我慢しすぎた人・4分・ふつう

20代の頃、ずっと一緒にいたグループがあった。

学生時代からの友達。社会人になっても、毎月集まってた。

楽しかった。最初は。

いつからだろう。集まりの後、疲れるようになったのは。

一人だけ、苦手な子がいた。

悪い人じゃない。でも、会うたびにモヤモヤした。

私の服を見て「それ安っぽいね」って言う。彼氏の話をすると「でもその人、大丈夫?」って否定から入る。仕事の愚痴を言うと「私の方が大変」って被せてくる。

一つ一つは小さい。気にしすぎって言われるレベル。

でも積み重なると、しんどかった。

他の子に相談したことがある。

「あの子、そういうとこあるよね。でも悪気ないんだよ」

悪気がないなら、我慢しなきゃいけないのかな。

そう思って、笑って流してた。

集まりの前日、胃が痛くなるようになった。

行きたくないな、って思いながら、行ってた。

「ドタキャンしたら悪いし」「みんなに会いたいし」

言い訳を並べて、我慢を続けた。

30歳になって、限界が来た。

その日も何か言われた。何を言われたか、もう覚えてない。

でも、帰りの電車で涙が出た。

なんで泣いてるのか、自分でも分からなかった。

家に帰って、考えた。

私、なんで我慢してるんだろう。

友達だから?付き合い長いから?グループを壊したくないから?

でも、私が壊れかけてる。

次の集まり、断った。「仕事が忙しくて」って嘘ついた。

その次も断った。その次も。

そしたら、連絡が来なくなった。

グループからゆるやかに外れた。

最初は寂しかった。みんなの集まりの写真がSNSに上がると、ちょっと泣いた。

でも、胃が痛くなくなった。

土日が怖くなくなった。

「あれ、私、楽になってる」

そう気づいた時、後悔した。

もっと早く離れればよかった。

5年も6年も、我慢しなくてよかった。あの時間、他の人と過ごせたかもしれない。もっと楽しいことに使えたかもしれない。

「友達は大事にしなきゃ」

ずっとそう思ってた。

でも、自分を傷つける相手は、友達って呼んでいいのかな。

今は、少ないけど、会った後に元気になれる人だけ残ってる。

数じゃないって、やっと分かった。

我慢してた頃の私に言いたい。

「離れていいよ。自分を守っていいよ」

あの頃は、それが分からなかった。

しんどい関係は、離れていい。

それは逃げじゃない。自分を守ること。

何年も経って、やっと言えるようになった言葉を、あの頃の私に届けたい。

― 匿名の我慢しすぎた人

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