20代の頃、ずっと一緒にいたグループがあった。
学生時代からの友達。社会人になっても、毎月集まってた。
楽しかった。最初は。
いつからだろう。集まりの後、疲れるようになったのは。
一人だけ、苦手な子がいた。
悪い人じゃない。でも、会うたびにモヤモヤした。
私の服を見て「それ安っぽいね」って言う。彼氏の話をすると「でもその人、大丈夫?」って否定から入る。仕事の愚痴を言うと「私の方が大変」って被せてくる。
一つ一つは小さい。気にしすぎって言われるレベル。
でも積み重なると、しんどかった。
他の子に相談したことがある。
「あの子、そういうとこあるよね。でも悪気ないんだよ」
悪気がないなら、我慢しなきゃいけないのかな。
そう思って、笑って流してた。
集まりの前日、胃が痛くなるようになった。
行きたくないな、って思いながら、行ってた。
「ドタキャンしたら悪いし」「みんなに会いたいし」
言い訳を並べて、我慢を続けた。
30歳になって、限界が来た。
その日も何か言われた。何を言われたか、もう覚えてない。
でも、帰りの電車で涙が出た。
なんで泣いてるのか、自分でも分からなかった。
家に帰って、考えた。
私、なんで我慢してるんだろう。
友達だから?付き合い長いから?グループを壊したくないから?
でも、私が壊れかけてる。
次の集まり、断った。「仕事が忙しくて」って嘘ついた。
その次も断った。その次も。
そしたら、連絡が来なくなった。
グループからゆるやかに外れた。
最初は寂しかった。みんなの集まりの写真がSNSに上がると、ちょっと泣いた。
でも、胃が痛くなくなった。
土日が怖くなくなった。
「あれ、私、楽になってる」
そう気づいた時、後悔した。
もっと早く離れればよかった。
5年も6年も、我慢しなくてよかった。あの時間、他の人と過ごせたかもしれない。もっと楽しいことに使えたかもしれない。
「友達は大事にしなきゃ」
ずっとそう思ってた。
でも、自分を傷つける相手は、友達って呼んでいいのかな。
今は、少ないけど、会った後に元気になれる人だけ残ってる。
数じゃないって、やっと分かった。
我慢してた頃の私に言いたい。
「離れていいよ。自分を守っていいよ」
あの頃は、それが分からなかった。
だから、これを読んでるあなたに言いたい。
しんどい関係は、離れていい。
それは逃げじゃない。自分を守ること。
私みたいに、何年も経ってから気づかなくていい。
---
*© 2026 匿名の我慢しすぎた人*