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死にたかった日に、猫が膝に乗ってきた

📅 2026-02-02⏱️ 3分✍️ 匿名の猫の下僕
希死念慮ふとした瞬間生きてる今日
もう何もかも嫌だった日があった。 仕事でミスして、上司に怒られて、帰りの電車で泣きそうになって。家に着いたら、もう何もしたくなかった。 ソファに座って、ぼーっとしてた。 消えたいな、って思った。全部投げ出して、どこかに行きたい。どこでもいい。ここじゃない場所。 そんなこと考えてたら、猫が来た。 うちの猫。普段はそんなに甘えてこない。気まぐれなやつ。 その日に限って、膝の上に乗ってきた。 丸くなって、目を閉じた。ゴロゴロ言ってる。 重い。あったかい。 なんか、泣けてきた。 お前、なんで今日来るの。私、今、最悪な気分なんだけど。 猫は何も知らない。ただ眠い。ただあったかい場所が欲しかっただけ。 でも、動けなくなった。 猫が膝にいるから、立てない。トイレにも行けない。何もできない。 仕方ないから、そのままでいた。 猫を撫でた。柔らかい毛。小さい体。ゴロゴロいう振動。 10分くらい、そうしてた。 気づいたら、さっきよりちょっとだけ楽になってた。 消えたい気持ちが消えたわけじゃない。問題は何も解決してない。 でも、猫があったかかった。それだけで、少しだけ息ができた。 猫が起きて、どこかに行った。 私も動けるようになって、とりあえずシャワー浴びて、カップ麺食べて、寝た。 最悪な一日だった。でも、猫が来てくれた一日でもあった。 次の日も、その次の日も、なんとか生きた。 あの日、猫が来なかったらどうなってたか分からない。たぶん、同じように寝てたと思う。 でも、来てくれた。 それが、なんか嬉しかった。 今日も猫は気まぐれ。全然膝に来ない日もある。 でも時々、ふとした時に来る。 それだけで、まあいいかって思える。 --- *© 2026 匿名の猫の下僕*