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空の写真を、毎日1枚だけ撮っている

📅 2026-03-09⏱️ 3分✍️ 匿名の空撮り人
写真日課小さな幸せ続けること
3ヶ月前から、毎日空の写真を1枚だけ撮っている。 きっかけは特にない。 仕事帰り、なんとなくスマホを空に向けた。 夕焼けがきれいだったから。 撮った写真を見返したら、思ったより良かった。 別にカメラの腕がいいわけじゃない。空がきれいだっただけ。 次の日も撮った。その次の日も。 気づいたら、毎日撮るようになっていた。 ルールは一つだけ。1日1枚。 朝の通勤中に撮ることもあれば、昼休みのこともある。 帰り道に撮ることが多い。 忘れそうな日は、ベランダから夜空を撮る。星は映らないけど、暗い空でもいい。 90枚くらい溜まった。 並べて見ると、全部違う。 同じ時間に撮っても、昨日と今日で雲の形が違う。色が違う。光が違う。 当たり前のことだけど、毎日ちゃんと違う空が来てるんだな、と思った。 一番好きなのは、雨上がりの空。 灰色と青のあいだみたいな色をしている。 きれいとも、きれいじゃないとも言えない。でも好き。 嫌なことがあった日の空も撮ってある。 上司に怒鳴られた日。帰り道に撮った空は、ぼんやりした曇りだった。 でも写真で見返すと、雲の端っこが少しだけオレンジがかっていて、あのとき自分は気づいてなかったけど、空はきれいだったんだな、と思った。 嫌な日にも空はある。 辛い日にも空はある。 何もない日にも、空だけはある。 友達に写真を見せたことがある。 「……全部空じゃん」って言われた。 うん、全部空。 でも1枚として同じものがない。 それってすごいことだと思う。 最近は朝、出かける前に空を見上げるようになった。 今日はどんな空だろう、と思って。 それだけで、玄関を出る足が少し軽くなる。 大げさなことじゃない。 ただ空を撮ってるだけ。 でも、この「だけ」が、毎日を少しだけ楽しみにしてくれている。 明日はどんな空だろう。 --- *© 2026 匿名の空撮り人*