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あの夜の私へ

📅 2026-03-23⏱️ 4分✍️ 匿名の生存者
希死念慮生きる手紙消えたい
あの夜の私へ。 消えたかったんだよね。 知ってるよ。覚えてる。あの夜のこと、全部。 布団の中で丸くなって、「消えたい」って何回もつぶやいてた。 死にたかったのかな。たぶん、ちょっと違う。 この痛みを止めたい。この重さから降りたい。朝が来なければいいのに。 「消えたい」は、そういう意味だった。 自分がいなくなれば、この苦しさもなくなると思ってた。 あの夜、何が私を止めたのか、正直よく分からない。 疲れすぎて、何かをする気力すらなかったのかもしれない。 朝が来て、光が差して、なんとなく起きて、なんとなく水を飲んだ。 それだけ。 消えたかったのに、消えなかった。理由はない。ただ、朝が来ただけ。 あの夜から2年経った。 正直に言う。 「生きてて良かった」って、毎日は思えない。 映画みたいに、朝日を見て感動する日は来なかった。 でも、昨日、仕事の帰りにたい焼きを買った。あんこのやつ。食べながら歩いた。 おいしかった。 それだけなんだけど。 消えたかったあの夜の私は、2年後にたい焼きを食べながら歩いてる自分を、想像できなかったと思う。 生きてて良かったかは、まだ分からない。 でも、たい焼きはおいしかった。それは本当。 あの夜、朝まで持ちこたえてくれて、ありがとう。 大した理由じゃなくてよかった。 今の私より。 --- *© 2026 匿名の生存者*