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あの子はできるのに

📅 2026-03-23⏱️ 4分✍️ 匿名の比べる人
比較自己否定嫉妬同期自己肯定感
同期のあの子は、私と同じ年に入社した。 同じ部署、同じ仕事。スタートラインは同じだった。 3年経った今、あの子は主任になった。私はまだ平社員。 あの子は会議で堂々と発言する。私は資料を配る係。 あの子のデスクにはチームのみんなが集まる。私のデスクには誰も来ない。 比べるなって分かってる。人それぞれだって分かってる。 でも、比べちゃう。 隣にいるから。毎日見えるから。 あの子が昇進した日、「おめでとう」と言った。 本心だった。半分は。 もう半分は、ぐちゃぐちゃだった。 嫉妬。悔しさ。惨めさ。そして、そんなことを思ってしまう自分への嫌悪感。 友達の成功を喜べない自分は、性格が悪いんだと思った。 家に帰って、泣いた。あの子のためじゃなくて、自分のために。 あの子は知らないだろう。 私がトイレで泣いたこと。「なんで私だけ」って思った夜のこと。 あの子の名前をSNSで検索して、充実した投稿を見て、スマホを伏せたこと。 あの子は何も悪くない。それが、いちばんつらい。 誰も悪くないのに、こんなに苦しいのは、なんでだろう。 最近、気づいたことがある。 私が比べてるのは、「あの子と私」じゃなくて、「なれたはずの私と、今の私」なのかもしれない。 あの子は関係ない。たまたま、隣にいただけ。 もしあの子がいなくても、私はきっと、別の誰かと比べてた。 比べるのをやめる方法は、まだ分からない。 でも、何と比べてるのかが少し見えただけで、ほんの少しだけ息がしやすくなった。 気がするだけかもしれないけど。 --- *© 2026 匿名の比べる人*