お見合い、50回やった。
全部、断られた。
35歳になって、親が「お見合いしろ」って言い出した。「このままじゃ、一生結婚できないぞ」って。
正直、結婚願望はそんなになかった。でも、親がうるさいから、やることにした。
1回目のお見合い。緊張した。何を話せばいいかわからなくて、沈黙が続いた。
後日、仲人から連絡があった。「お相手から、お断りが」って。
2回目、3回目、4回目。全部、同じ。
「趣味は?」「仕事は?」「休日は何してるの?」
毎回、同じような質問。毎回、同じように答える。
でも、毎回断られる。
10回目を過ぎた頃、慣れた。「ああ、また断られるんだな」って。
20回目を過ぎた頃、麻痺した。もう、何も感じなくなった。
30回目を過ぎた頃、自分が嫌いになった。
「俺の何がダメなんだろう」
見た目?話し方?性格?年収?全部?
仲人に聞いたことがある。「なんで、みんな断るんですか?」って。
仲人は困った顔をして、「うーん、悪い人じゃないんですけどね」って言った。
「悪い人じゃない」。それが、私の評価だった。
悪くはない。でも、良くもない。普通。いや、普通以下。
魅力がない。それが、現実だった。
40回目を過ぎた頃、親に「もうやめたい」って言った。
親は怒った。「諦めるのか」って。
でも、諦めたかった。もう、これ以上傷つきたくなかった。
50回目のお見合い。これで最後にしようと思った。
相手は、38歳の女性。看護師。写真では、綺麗な人だった。
会った。やっぱり綺麗だった。
でも、私はもう期待していなかった。どうせ、また断られる。
普通に話した。仕事のこと、趣味のこと。でも、心はどこか冷めていた。
案の定、断られた。
50回目。これで、終わりだ。
今、42歳。独身。
お見合いは、もうしていない。
結婚は、諦めた。いや、諦めたというより、もういいかなって思った。
一人の生活に、慣れた。それなりに、楽しい。
寂しい?寂しい。でも、それが私の人生だ。
50回、断られた。それが、私の現実だった。
もし、もっと若い頃から頑張っていたら、違ったのかな。もっと自分磨きをしていたら、誰かに選ばれたのかな。
わからない。でも、今さら考えても遅い。
お見合い50回、全部断られた。
それが、私の物語だ。
惨めだけど、それでも生きている。
それだけで、十分なのかもしれない。
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