キャリアを捨てて、パートになった

📅 2025-11-03⏱️ 5分✍️ 匿名の元総合職
仕事キャリア子育て選択葛藤
10年積み上げたキャリアを、捨てた。 総合職。管理職候補。年収600万。 それを、全部手放して、パートになった。 理由は、子ども。 二人目が生まれて、仕事と育児の両立が無理になった。 保育園の送り迎え。夜泣き。病気。 夫も働いてる。でも、夫の仕事は忙しい。頼れない。 私が、全部やるしかなかった。 でも、仕事も手を抜けない。責任がある。プロジェクトがある。 毎日、綱渡りだった。 朝5時に起きて、子どもの準備。保育園に送って、会社に行く。 仕事して、急いで迎えに行く。夕飯作って、お風呂入れて、寝かしつけ。 それから、また仕事。メールチェック、資料作成。 寝るのは、深夜1時。 それを、毎日繰り返してた。 体が、限界だった。心も、限界だった。 ある日、会議中に倒れた。 過労だった。 病院で、医者に言われた。「このままだと、危ないですよ」 家に帰って、夫と話し合った。 「仕事、辞めようと思う」 夫は、驚いた顔をした。 「でも、君のキャリアが」 「もう、無理なんだ」 夫は、黙った。それから、「わかった」って言った。 次の日、上司に退職を伝えた。 上司は、引き止めてくれた。「時短勤務にするとか、何か方法があるはずだ」 でも、私は決めていた。「ありがとうございます。でも、辞めます」 退職した。 10年積み上げたキャリア。それが、一瞬で消えた。 最初は、喪失感があった。 「私、何やってたんだろう」 でも、子どもたちを見てると、それも消えていった。 パートを始めた。週3日、1日4時間。近所のスーパー。 レジ打ち。品出し。 年収は、120万くらい。総合職の時の5分の1。 でも、楽だった。 仕事が終わったら、帰れる。持ち帰りの仕事はない。責任もない。 子どもとの時間が増えた。 「ママ、今日は早いね」って娘が言った。 「うん、ママ、仕事変えたんだよ」 「やったー!」 「やったー」って、そんなに喜ぶことか、と笑ってしまった。 いつかまたフルで働く日が、来るのかもしれない。来ないのかもしれない。 今日はこれから、レジのシフト。4時間だけ。 帰りに、娘の好きなプリンを、従業員割引で買って帰る。 --- *© 2025 匿名の元総合職*