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バスで席を譲られて、複雑だった

📅 2025-11-03⏱️ 3分✍️ 匿名の通勤者
日常年齢葛藤気づきほっこり
バスで、席を譲られた。 38歳。まだ若いつもりだった。 でも、高校生くらいの男の子が、「どうぞ」って席を立った。 え?私に? 一瞬、戸惑った。でも、男の子は真剣な顔をしてた。 「ありがとう」って言って、座った。 男の子は、吊り革につかまった。 座りながら、複雑な気持ちになった。 私、そんなに疲れて見える?老けて見える? 帰ってから、鏡を見た。 確かに、20代の頃とは違う。目の下にクマ。ほうれい線。 でも、まだ30代だよ? 次の日、友達に話した。 「バスで席譲られちゃった」 友達は笑った。「それ、いいことじゃん」 「え?」 「親切にされたんだよ。素直に受け取ればいいじゃん」 その言葉に、ハッとした。 そうだ。あの子は、親切にしてくれたんだ。 私が老けて見えたからじゃなく、ただ優しかったから。 それなのに、私は「老けて見られた」って勝手に落ち込んでた。 翌週、またバスに乗った。 同じ男の子がいた。今回は、私が座ってて、男の子は立ってた。 老人が乗ってきた。男の子は、すぐに席を譲った。 ああ、この子、誰にでも席を譲る子なんだ。 私だけじゃなかった。 なんだか、温かい気持ちになった。 こういう子がいるんだな。ちゃんと、親切な心を持った子が。 バスを降りる時、男の子の横を通った。 「ありがとう、この前も」って声をかけた。 男の子は、照れくさそうに笑った。「いえ」 その笑顔が、良かった。 私も、誰かに親切にしようって思った。 小さなことでいい。ドアを開けて待つとか、道を譲るとか。 バスで席を譲られて、最初は複雑だった。 でも、今は嬉しい。 親切を受け取ることも、親切にすることも、どっちも大事だなって思った。 --- *© 2025 匿名の通勤者*