パニック障害がある。
診断されたのは、2年前。
最初の発作は、電車の中だった。
突然、息ができなくなった。心臓が爆発しそうだった。「死ぬ」って思った。
それから、何度も発作を経験した。
電車、エレベーター、人混み。いろんな場所で。
薬も飲んでる。でも、薬だけじゃ完全には防げない。
だから、自分なりの対処法を見つけた。
それが、「手を握る」こと。
発作が来そうになると、わかる。
胸がざわざわする。息が浅くなる。めまいがする。
その時、私は自分の手を、ぎゅっと握る。
右手で、左手を。強く。
そして、心の中で数える。
「1、2、3、4、5」
息を吸いながら、5つ。
「1、2、3、4、5、6、7」
息を吐きながら、7つ。
これを、繰り返す。
手を握ることで、「今、ここにいる」って実感できる。
数を数えることで、呼吸に集中できる。
最初は、うまくいかなかった。
発作が来たら、パニックになって、何もできなかった。
でも、何度も練習した。
家で、落ち着いてる時に、練習した。
「もし発作が来たら、こうする」ってシミュレーションした。
そうしたら、少しずつできるようになった。
先週、電車の中で発作が来そうになった。
いつもの、あの感覚。
でも、私は手を握った。数を数えた。
周りの人は、何も気づいてない。
私は、静かに自分と戦っていた。
5分くらい経って、落ち着いた。
発作を、乗り越えられた。
電車を降りて、ホームのベンチに座った。
「やった」って思った。
小さな勝利だった。でも、私にとっては大きな一歩だった。
パニック障害は、治らないかもしれない。
一生、付き合っていくのかもしれない。
でも、対処法を知っていれば、怖くない。いや、怖いけど、乗り越えられる。
「手を握る」
それが、私の魔法だ。
もし、同じように苦しんでいる人がいたら。
自分なりの対処法を、見つけてみてほしい。
呼吸法でも、音楽でも、何でもいい。
自分を落ち着かせる、自分だけの方法。
それが、あなたを救ってくれる。
パニックが来そうな時、手を握る。
それで、私は生きている。
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