「休んでいいよ」
自分に、そう言えるようになるまで、長い時間がかかった。
私は、ずっと「頑張る人」だった。
学生の頃から、真面目で、努力家で、休まない。
それが、私のアイデンティティだった。
社会人になっても、同じ。
朝早く出社して、夜遅くまで残業。休日も仕事。
「頑張ってる自分」が、好きだった。
周りからも、評価された。
「よく頑張ってるね」「えらいね」
その言葉が、嬉しかった。
でも、30代になって、体が悲鳴を上げた。
疲れが取れない。眠れない。食欲もない。
それでも、休まなかった。
「休んだら、負け」って思ってた。
ある日、倒れた。
過労で、入院した。
医者に言われた。「このままだと、命に関わります」
それでも、私は「早く退院して、仕事に戻らなきゃ」って思ってた。
でも、看護師さんが言った。
「あなた、どうして自分を大事にしないの?」
その言葉に、ハッとした。
自分を、大事にしてなかった。
ずっと、自分を追い込んで、限界まで頑張って。
それが「正しい」って思ってた。
退院してから、考えた。
「休むことは、悪いことなのか?」
休んだら、怠け者なのか?
休んだら、価値がなくなるのか?
そんなことない。
休むことは、必要なことだ。
体も、心も、休息が必要だ。
それがわかるまで、時間がかかった。
今、私は週に1日、完全に休む日を作ってる。
その日は、何もしない。仕事も、家事も、全部やらない。
最初は、罪悪感があった。
「こんなことしてていいのかな」
でも、少しずつ、慣れていった。
休んだ後は、体が軽くなる。心も、クリアになる。
「ああ、休むって大事なんだな」
そう思えるようになった。
「休んでいいよ」
鏡の前で、自分に言う。
「頑張らなくていいよ」
「そのままでいいよ」
そう言えるようになった。
頑張ることも大事。でも、休むことも大事。
そのバランスが、生きていく上で必要なんだと思う。
「休んでいいよ」って、自分に言えるまで。
長い時間がかかった。
でも、言えるようになって、人生が変わった。
もっと、楽に生きられるようになった。
もし、今、頑張りすぎてる人がいたら。
休んでいい。頑張らなくていい。
あなたは、そのままで十分価値がある。
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