役に立たない人間でもいいじゃないか

📅 2025-11-03⏱️ 4分✍️ 匿名の人間
存在価値諦め解放自己
「役に立たない人間だ」 ずっと、そう思ってた。 仕事はできない。人間関係も下手。特技もない。 何をやっても、中途半端。 「私、何のために生きてるんだろう」 そう思う日が、何度もあった。 周りを見ると、みんなキラキラしてる。 仕事で成果を出してる人。家族を幸せにしてる人。趣味を極めてる人。 みんな、何か「価値」を持ってる。 でも、私には何もない。 誰かの役に立てない。社会に貢献できない。 「私、いなくてもいいんじゃないか」 そんな考えが、頭をよぎった。 ある日、公園のベンチに座ってた。 隣に、おばあちゃんが座った。 おばあちゃんは、ただ空を見上げてた。 何もしてない。ただ、そこにいるだけ。 でも、その姿が、なんだか穏やかだった。 私は、おばあちゃんに話しかけた。 「何をされてるんですか?」 おばあちゃんは、笑った。 「何もしてないよ。ただ、ぼーっとしてるだけ」 「それって、何か意味があるんですか?」 おばあちゃんは、首を傾げた。 「意味?わからないね。でも、気持ちいいよ」 その日は、私も隣で、しばらく空を見ていた。雲が、ゆっくり動くのを見ていた。 意味は、わからなかった。でも、気持ちよかった。 あれから、ときどきあの公園に行く。おばあちゃんに会える日と、会えない日がある。 会えない日も、空は、だいたいいい感じだ。 --- *© 2025 匿名の人間*