「役に立たない人間だ」
ずっと、そう思ってた。
仕事はできない。人間関係も下手。特技もない。
何をやっても、中途半端。
「私、何のために生きてるんだろう」
そう思う日が、何度もあった。
周りを見ると、みんなキラキラしてる。
仕事で成果を出してる人。家族を幸せにしてる人。趣味を極めてる人。
みんな、何か「価値」を持ってる。
でも、私には何もない。
誰かの役に立てない。社会に貢献できない。
「私、いなくてもいいんじゃないか」
そんな考えが、頭をよぎった。
ある日、公園のベンチに座ってた。
隣に、おばあちゃんが座った。
おばあちゃんは、ただ空を見上げてた。
何もしてない。ただ、そこにいるだけ。
でも、その姿が、なんだか穏やかだった。
私は、おばあちゃんに話しかけた。
「何をされてるんですか?」
おばあちゃんは、笑った。
「何もしてないよ。ただ、ぼーっとしてるだけ」
「それって、何か意味があるんですか?」
おばあちゃんは、首を傾げた。
「意味?わからないね。でも、気持ちいいよ」
その言葉に、ハッとした。
意味なんて、なくていいんだ。
ただ、そこにいる。それだけで、いいんだ。
役に立たなくてもいい。誰かに貢献しなくてもいい。
ただ、生きてる。それだけで、十分なんだ。
それから、考え方が変わった。
「役に立たないとダメ」って思わなくなった。
私は、ただ生きてる。それでいい。
仕事ができなくてもいい。特技がなくてもいい。
誰かの役に立てなくてもいい。
私は、ここにいる。それだけで、価値がある。
「存在」そのものに、価値がある。
それに、気づけた。
役に立たない人間でもいいじゃないか。
誰が決めたんだ、「役に立つ」ことが正しいって。
私は、私のペースで生きる。
何もできなくても、それでいい。
ただ、ここにいる。
それが、私の生き方だ。
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