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美容院で「いつものでいいですか?」と聞かれなくなった

📅 2025-11-03⏱️ 4分✍️ 匿名の常連客
変化勇気自分らしさ美容院決断
15年通っていた美容院。いつも同じ髪型だった。 「いつものでいいですか?」 美容師さんがそう聞いてくる。私は「はい、お願いします」と答える。それが当たり前だった。 肩までのストレート。前髪は眉毛の上。カラーはダークブラウン。同じ髪型を15年間、ずっと続けていた。 特に不満があったわけじゃない。でも、満足していたわけでもない。ただ、「変える理由がない」と思っていた。 ある日、雑誌を見ていたら、ショートカットの女性が載っていた。すごく格好良かった。私も、こんな髪型にしてみたい。そう思った。 でも、すぐに打ち消した。 「私には似合わない」 「周りに何か言われるかもしれない」 「失敗したら、取り返しがつかない」 結局、次の美容院でも「いつので」と言った。 でも、心のどこかで、引っかかっていた。なんで、私は変えられないんだろう。髪型一つ変えるのに、こんなに勇気がいるなんて。 それから数ヶ月、ずっと考えていた。そして、ある日決めた。 「次は、変えよう」 予約の日、美容院に向かう道で何度も引き返しそうになった。でも、足を進めた。 美容師さんが、いつものように聞いてきた。 「いつものでいいですか?」 深呼吸をして、言った。 「今日は、変えたいんです。ショートにしてもいいですか?」 美容師さんは少し驚いた顔をしたけど、すぐに笑顔になった。 「いいですね!似合うと思いますよ」 鏡に映る自分の髪が、どんどん短くなっていく。最初は不安だった。本当にこれでいいのか。後悔しないか。 でも、仕上がった髪型を見た時、思った。 「悪くない。いや、いいかもしれない」 家に帰って、鏡を何度も見た。横顔も、後ろ姿も、全部違って見えた。新しい自分みたいで、少し照れくさかった。 次の日、会社に行った。同僚が「髪切ったんだ!似合ってるよ」と言ってくれた。夫は「いいんじゃない?」とあっさり言った。母親は「え、なんで切ったの?」と少し否定的だったけど、それでもいいと思った。 大事なのは、他人の評価じゃない。私が、自分で決めたこと。それが嬉しかった。 髪型を変えただけ。たったそれだけのこと。でも、私にとっては大きな一歩だった。 それから、色々なことが少しずつ変わり始めた。服の趣味が変わった。休日の過ごし方が変わった。人との関わり方も、少しだけ変わった。 「変える」ことは怖い。でも、変えないことは、もっと怖いのかもしれない。 次に美容院に行った時、美容師さんは聞いてこなかった。 「いつものでいいですか?」 代わりに、こう聞いてくれた。 「今日は、どうしますか?」 その質問が、なんだか嬉しかった。私には、選択肢がある。変えることもできるし、変えないこともできる。どちらも、私が決めていい。 もしあなたが、何かを変えたいと思っているなら、小さなことから始めてみてもいいかもしれない。髪型でも、服でも、いつもの道でも。 変えることは、勇気がいる。でも、変えた後の自分に、きっと会いたくなる。 私は、ショートカットにして良かった。それだけで、人生が少し軽くなった気がする。 --- *© 2025 匿名の常連客*