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定年後の夢は、小さなカフェを開くこと

📅 2025-11-03⏱️ 4分✍️ 匿名の夢想家
定年カフェ老後準備
あと3年で定年。私の夢は、小さなカフェを開くことだ。 若い頃から、ずっと思っていた。でも、現実は厳しかった。家族を養わなきゃいけない。安定した収入が必要だ。だから、夢は夢のまま、心の奥にしまっていた。 でも、定年が近づいてきた今、もう一度考え始めた。 「今なら、できるかもしれない」 退職金がある。年金もある。子どもは独立した。家のローンも終わった。リスクを取れる状況になった。 妻に話してみた。 「定年後、カフェを開きたいんだ」 妻は少し驚いた顔をしたけど、すぐに笑った。 「ずっと言ってたもんね。やってみたら?」 その言葉に、背中を押された。 それから、少しずつ準備を始めた。休日に、色々なカフェを巡った。内装、メニュー、接客、すべてを観察した。ノートにメモを取った。 夜は、カフェ経営の本を読んだ。開業資金、経営ノウハウ、失敗例。知らないことだらけだった。でも、読めば読むほど、ワクワクした。 友人に話したら、「定年後にそんな大変なこと、やめた方がいいんじゃない?」と言われた。確かに、リスクはある。失敗するかもしれない。お金を失うかもしれない。 でも、やらないで後悔するより、やって後悔する方がいい。そう思った。 今、物件を探している。駅から少し離れた、静かな場所がいい。小さくていい。10席くらいのカウンター席と、テーブル2つ。そんなイメージだ。 メニューも考えている。コーヒーは、自分で豆を選んで焙煎したい。軽食は、妻が得意な手作りサンドイッチとスープ。シンプルだけど、温かい。そんなカフェにしたい。 名前も決めた。「風のカフェ」。理由は特にない。なんとなく、そう呼びたかった。 夢を語ると、周りは色々言う。 「もう歳なんだから、のんびりしなよ」 「失敗したらどうするの?」 「若い人がやるならともかく」 確かに、そうかもしれない。でも、私にはまだ時間がある。あと20年、30年。その時間を、ただテレビを見て過ごすのは嫌だ。 定年後にカフェを開く。それは、若い頃の夢の続きじゃない。今の私が、本当にやりたいことだ。 お金儲けのためじゃない。ただ、自分の場所を作りたい。人と繋がりたい。誰かに「美味しかった」と言われたい。それだけで、十分だ。 妻は、最近カフェの本を読み始めた。「私、レジ担当ね」と笑いながら言う。息子も「頑張ってね」と応援してくれる。 もしかしたら、失敗するかもしれない。でも、やってみる価値はあると思う。 もしあなたも、定年後にやりたいことがあるなら、準備を始めてみてもいいかもしれない。夢は、年齢に関係なく追いかけていい。 私は、3年後に「風のカフェ」を開く。小さくても、自分の場所を作る。 それが、私のこれからの人生だ。 --- *© 2025 匿名の夢想家*