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食べることが、怖くなった

📅 2025-11-03⏱️ 5分✍️ 匿名の食事困難者
摂食障害不安食事回復
食べることが、怖くなった。 最初は、ダイエットのつもりだった。少し痩せたい。それだけだった。 カロリーを気にするようになった。食べ物の成分表示を見る。「これは何キロカロリー」「これは脂質が多い」。 少しずつ、食べる量が減っていった。 そして、ある日気づいた。食べることが、怖い。 食べたら太る。太ったら、醜くなる。醜くなったら、誰からも愛されない。 そんな思考が、ぐるぐる回った。 朝ごはんは、リンゴ半分。昼ごはんは、サラダだけ。夜ごはんは、食べない。 体重が減っていった。最初は嬉しかった。「痩せた」「頑張った」。 でも、止まらなくなった。 もっと痩せたい。もっと軽くなりたい。数字が減るのが、唯一の楽しみになった。 体が、おかしくなっていった。髪が抜ける。生理が止まる。常に寒い。立ちくらみ。 でも、食べるのが怖かった。 友達とご飯に行っても、ほとんど食べない。「ダイエット中だから」と笑ってごまかす。 家族は心配した。「ちゃんと食べなさい」と言われた。でも、食べられなかった。 ある日、倒れた。貧血で、意識を失った。 病院で、診断された。「摂食障害です」。 先生は言った。 「このままでは、命に関わります」 その言葉を聞いても、「でも、太りたくない」と思っている自分がいた。 入院することになった。点滴で栄養を入れられた。少しずつ、食事も出された。 最初は、食べられなかった。口に入れると、吐き気がする。罪悪感が襲ってくる。 でも、看護師さんが優しかった。 「少しずつでいいよ。一口だけでもいいから」 一口だけ、食べてみた。飲み込むのが、こんなに難しいなんて。 それから、リハビリが始まった。食事のリハビリ。 一日三食、決められた量を食べる。最初は地獄だった。食べる度に、罪悪感。「太る」「醜くなる」。 でも、先生は言った。 「食べることは、罪じゃない。生きるために必要なことです」 その言葉を、何度も自分に言い聞かせた。 少しずつ、食べられるようになった。体重も増えた。最初は、鏡を見るのが怖かった。でも、顔色が良くなった。髪も生えてきた。 退院して、今も治療は続いている。完全に治ったわけじゃない。食べることが怖い日もある。 でも、「食べてもいい」と思えるようになってきた。 食べることは、罪じゃない。太ることは、醜いことじゃない。体は、生きるために栄養を必要としている。 もしあなたも、食べることに恐怖を感じているなら、助けを求めてほしい。一人で抱え込まないで。 摂食障害は、病気だ。治療できる病気だ。 私は、まだ回復の途中だ。でも、少しずつ前に進んでいる。 いつか、食べることが楽しいと思える日が来るといい。そう信じている。 --- *© 2025 匿名の食事困難者*