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🔬 猫の国 研究所

「ねぇ見て」に
応えるかどうかで、
離婚率が変わる

…まさかそんな小さなことで?
って思うにゃ。
でも研究が見つけちゃったにゃ。

🐱
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PM 9:12
ねぇ見て、この写真すごくない?
………
うん…
(スマホから目を上げずに)

この瞬間、
たぶんどっちも悪気はないにゃ。

写真を見せたかった人は、
ちょっとだけ寂しくなって。

スマホを見てた人は、
そもそも気づいてないにゃ。

でもにゃ。
このなんでもない瞬間に、
ある研究者がとんでもないことを
見つけてしまったにゃ。

🧪 ビッド(bid)って何?

日常に散りばめられた、
小さな「つながりたい」のサイン

心理学者のジョン・ゴットマン博士は、パートナーが相手に向けるあらゆる小さなアクションを「ビッド(bid)」と名づけたにゃ。

「ねぇ、見て」「今日こんなことがあってさ」「外、雨降ってきたよ」「この曲いいよね」

一見なんでもない言葉にゃ。
でもその裏には、「あなたとつながりたい」という小さな願いがあるにゃ。

ビッドとは、
注目・愛情・承認・つながり
求める小さなサイン

質問だったり、笑顔だったり、
ため息だったり、肩に触れることだったり。

形はいろいろだけど、
どれも「こっちを向いてほしい」という
気持ちから生まれてるにゃ。

🧪 ゴットマンの「Love Lab」

新婚カップルを
観察し続けたら、
離婚を予測できた

ゴットマン博士はワシントン大学に「Love Lab」と呼ばれる研究室を作ったにゃ。そこにはカメラとマイクが設置されたアパートがあって、新婚カップルが週末を過ごす様子をじっくり観察したにゃ。

一見、退屈な日常にゃ。テレビを見たり、ごはんを作ったり、雑談したり。

でも博士が注目したのは、パートナーが発したビッドに対して、相手がどう反応したかにゃ。

そして6年後、もう一度連絡をとったにゃ。
「まだ一緒にいますか?」と。

📊 6年後の結果

結婚を続けていたカップルは
ビッドに応えた割合

86%

離婚したカップルは、わずか33%だったにゃ。

大きな喧嘩や裏切りじゃなくて、「ねぇ見て」に応えたかどうか。
そんな小さなことが、6年後の結婚を分けていたにゃ。

🧩 3つの応え方

ビッドへの反応は、
3パターンに分かれる

ゴットマン博士は、ビッドへの反応を3つに分類したにゃ。

パターン①

🟢 ターニング・トワード(向き合う)

ビッドに気づいて、応える。
「へぇ、見せて!」「それいいね」「どうしたの?」
→ つながりが積み重なる

パターン②

🔘 ターニング・アウェイ(そらす)

ビッドに気づかない、または無視する。
「うん…」(スマホを見ながら)/ 無反応
→ つながりがすり減る

パターン③

🔴 ターニング・アゲンスト(否定する)

ビッドを拒絶する。
「今忙しいんだけど」「くだらないな」
→ つながりが壊れる

ちょっと意外なことに、研究では「否定する」よりも「そらす」の方がダメージが大きいケースもあったにゃ。

否定されたら「傷ついた」とわかる。
でもそらされると、自分のビッドが存在しなかったことになるにゃ。

💡 なぜこんなに影響が大きいの?

小さな瞬間が、
利息のように積み重なる

1回の「うん…」で関係は壊れないにゃ。
1回の「見せて!」で関係は救われないにゃ。

でもこれが毎日、何十回も繰り返されるにゃ。

ゴットマン博士の研究では、
カップルは1日に何十回も
ビッドを交わしていた

朝の「行ってきます」に顔を上げるか。
「疲れた」に「おつかれさま」と返すか。
テレビを見ながら「あはは」と笑った相手に、
一緒に笑うか。

ひとつひとつは本当に小さいにゃ。
でも、預金と同じで、毎日少しずつ貯めるか、少しずつ引き出すかで、数年後の残高はまるで違うにゃ。

💰 感情の貯金口座

ビッドに応える → 少しずつ貯金される
ビッドをそらす → 少しずつ引き出される

ある日、大きな喧嘩が起きたとき。
貯金がある関係は耐えられる。
残高ゼロの関係は、そこで終わるにゃ。

📋 見逃しがちなビッドたち

こんなの全部、
「つながりたい」のサイン

ビッドは「ねぇ見て」だけじゃないにゃ。
意外な形で現れるにゃ。

言葉のビッド

「今日さぁ…」

「今日こんなことがあってさ」
「この動画おもしろいよ」
「明日の天気、雨みたい」
→ どれも会話のきっかけを作ろうとしてるにゃ

体のビッド

ふと手を伸ばす

肩に触れる、足をからめる、
横に座ってくる、のぞき込む
言葉にしない「そばにいたい」にゃ

見落としやすいビッド

ため息、独り言、沈黙

「はぁ…」「まいったな…」
じっとこっちを見てる
→ 実は「気づいてほしい」にゃ

…あ、と思ったにゃ?

そう。ビッドは見えにくいにゃ。
だからこそ、見逃されやすいにゃ。

ここでちょっとだけ、
振り返ってみてほしいにゃ。

最近、誰かが
あなたに向けた「ビッド」を
思い出せるにゃ?

そのとき、あなたは
どう応えたにゃ?

応えられなかったとしても、
それは悪いことじゃないにゃ。
忙しかったり、疲れてたり、
気づけないときは誰にでもあるにゃ。

大事なのは、
*「あ…やってるかも」と
気づけたこと*にゃ。

🔄 ビッドは双方向

あなたも
ビッドを出してるにゃ

ここまで読んで「自分は応えられてなかったかも…」と思った人もいるかもしれないにゃ。

でも忘れないでほしいにゃ。
あなたもビッドを出してる側にゃ。

「ねぇ聞いて」と話しかけたとき。
そっと隣に座ったとき。
「おいしいね」と言ったとき。

そのビッドが応えてもらえなかった経験、あるかもしれないにゃ。

ビッドは「出す側」と
「受け取る側」の両方がいて
はじめて成り立つにゃ

どちらか一方だけが頑張っても、うまくいかないにゃ。

お互いが相手のビッドに気づこうとすること。
それが、ゴットマン博士が見つけた
「うまくいくカップル」の姿だったにゃ。

そしてもうひとつ。
ビッドを出せること自体が、すごいことにゃ。
「つながりたい」と思える相手がいるということだから。

🐱 猫の国の研究所より

ここからは、
研究所の考察にゃ。

ここまでのデータを並べて、
研究所が思ったことをひとつだけにゃ。

「ねぇ見て」に応えなかった人は、
たぶん嫌いだったわけじゃないにゃ。

疲れてたとか、
自分のことで精一杯だったとか、
そもそもそれが「ビッド」だと
知らなかっただけかもしれないにゃ。

この研究のすごいところは、
「あなたたちの愛が足りない」じゃなくて、
「こうすれば関係はよくなるよ」
というヒントをくれてるところにゃ。

特別なことをしなくていいにゃ。
高いプレゼントも、
ロマンチックな言葉もいらないにゃ。

ただ、**相手が何か言ったとき、
顔を上げること**。

それだけで、86%の側に近づけるかもしれないにゃ。

もちろん、これはひとつの見方にゃ
関係がうまくいかない理由は人それぞれで、
ビッドだけで全部が解決するわけじゃないにゃ。

でも「知ってるだけで変わる」ことも
あるかもしれないにゃ。

🐱

「ねぇ見て」のひとこと。
「うん」のひとこと。

そんな小さなやりとりの中に、
関係の未来が詰まってたにゃ。

今日、誰かが何か言ったとき。
ちょっとだけ、顔を上げてみてにゃ。

**それがもう、
「向き合う」の第一歩にゃ。**

📚 もっと深く知りたい人へ

猫の国には
こんな場所もあるにゃ

🎓 学び舎

「伝えるためのひみつノート」で
コミュニケーションを実践する

🎓 学び舎

「相手と自分を分けるひみつノート」で
境界線を学ぶ

📚 図書館

心に寄り添う物語を読む

🛠️ 道具屋

自分を知るための診断ツールを試す

猫の国は、優しい人のための場所にゃ。

Gottman, J. M. (2001). The Relationship Cure: A 5 Step Guide to Strengthening Your Marriage, Family, and Friendships. Crown Publishers.
Gottman, J. M., & Silver, N. (1999). The Seven Principles for Making Marriage Work. Harmony Books.
Gottman, J. M., Coan, J., Carrere, S., & Swanson, C. (1998). Predicting Marital Happiness and Stability from Newlywed Interactions. Journal of Marriage and Family, 60(1), 5-22.
Driver, J. L., & Gottman, J. M. (2004). Daily Marital Interactions and Positive Affect During Marital Conflict Among Newlywed Couples. Family Process, 43(3), 301-314.
上記の研究知見をもとに、ニャンタルヘルスが独自に構成・考察したものです。原論文の翻訳ではありません。記事の内容は情報提供を目的としたものであり、医学的・心理学的な診断やアドバイスではありません。つらい状況にいる方は、信頼できる専門家にご相談ください。

著者:研究所のねこたち|ニャンタルヘルス
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