🔬 猫の国 研究所
「ねぇ見て」に
応えるかどうかで、
離婚率が変わる
…まさかそんな小さなことで?
って思うにゃ。
でも研究が見つけちゃったにゃ。
この瞬間、
たぶんどっちも悪気はないにゃ。
写真を見せたかった人は、
ちょっとだけ寂しくなって。
スマホを見てた人は、
そもそも気づいてないにゃ。
でもにゃ。
このなんでもない瞬間に、
ある研究者がとんでもないことを
見つけてしまったにゃ。
心理学者のジョン・ゴットマン博士は、パートナーが相手に向けるあらゆる小さなアクションを「ビッド(bid)」と名づけたにゃ。
「ねぇ、見て」「今日こんなことがあってさ」「外、雨降ってきたよ」「この曲いいよね」
一見なんでもない言葉にゃ。
でもその裏には、「あなたとつながりたい」という小さな願いがあるにゃ。
ビッドとは、
注目・愛情・承認・つながりを
求める小さなサイン
質問だったり、笑顔だったり、
ため息だったり、肩に触れることだったり。
形はいろいろだけど、
どれも「こっちを向いてほしい」という
気持ちから生まれてるにゃ。
ゴットマン博士はワシントン大学に「Love Lab」と呼ばれる研究室を作ったにゃ。そこにはカメラとマイクが設置されたアパートがあって、新婚カップルが週末を過ごす様子をじっくり観察したにゃ。
一見、退屈な日常にゃ。テレビを見たり、ごはんを作ったり、雑談したり。
でも博士が注目したのは、パートナーが発したビッドに対して、相手がどう反応したかにゃ。
そして6年後、もう一度連絡をとったにゃ。
「まだ一緒にいますか?」と。
結婚を続けていたカップルは
ビッドに応えた割合
離婚したカップルは、わずか33%だったにゃ。
大きな喧嘩や裏切りじゃなくて、「ねぇ見て」に応えたかどうか。
そんな小さなことが、6年後の結婚を分けていたにゃ。
ゴットマン博士は、ビッドへの反応を3つに分類したにゃ。
ビッドに気づいて、応える。
「へぇ、見せて!」「それいいね」「どうしたの?」
→ つながりが積み重なる
ビッドに気づかない、または無視する。
「うん…」(スマホを見ながら)/ 無反応
→ つながりがすり減る
ビッドを拒絶する。
「今忙しいんだけど」「くだらないな」
→ つながりが壊れる
ちょっと意外なことに、研究では「否定する」よりも「そらす」の方がダメージが大きいケースもあったにゃ。
否定されたら「傷ついた」とわかる。
でもそらされると、自分のビッドが存在しなかったことになるにゃ。
1回の「うん…」で関係は壊れないにゃ。
1回の「見せて!」で関係は救われないにゃ。
でもこれが毎日、何十回も繰り返されるにゃ。
ゴットマン博士の研究では、
カップルは1日に何十回も
ビッドを交わしていた
朝の「行ってきます」に顔を上げるか。
「疲れた」に「おつかれさま」と返すか。
テレビを見ながら「あはは」と笑った相手に、
一緒に笑うか。
ひとつひとつは本当に小さいにゃ。
でも、預金と同じで、毎日少しずつ貯めるか、少しずつ引き出すかで、数年後の残高はまるで違うにゃ。
ビッドに応える → 少しずつ貯金される
ビッドをそらす → 少しずつ引き出される
ある日、大きな喧嘩が起きたとき。
貯金がある関係は耐えられる。
残高ゼロの関係は、そこで終わるにゃ。
ビッドは「ねぇ見て」だけじゃないにゃ。
意外な形で現れるにゃ。
「今日こんなことがあってさ」
「この動画おもしろいよ」
「明日の天気、雨みたい」
→ どれも会話のきっかけを作ろうとしてるにゃ
肩に触れる、足をからめる、
横に座ってくる、のぞき込む
→ 言葉にしない「そばにいたい」にゃ
「はぁ…」「まいったな…」
じっとこっちを見てる
→ 実は「気づいてほしい」にゃ
…あ、と思ったにゃ?
そう。ビッドは見えにくいにゃ。
だからこそ、見逃されやすいにゃ。
ここでちょっとだけ、
振り返ってみてほしいにゃ。
最近、誰かが
あなたに向けた「ビッド」を
思い出せるにゃ?
そのとき、あなたは
どう応えたにゃ?
応えられなかったとしても、
それは悪いことじゃないにゃ。
忙しかったり、疲れてたり、
気づけないときは誰にでもあるにゃ。
大事なのは、
*「あ…やってるかも」と
気づけたこと*にゃ。
ここまで読んで「自分は応えられてなかったかも…」と思った人もいるかもしれないにゃ。
でも忘れないでほしいにゃ。
あなたもビッドを出してる側にゃ。
「ねぇ聞いて」と話しかけたとき。
そっと隣に座ったとき。
「おいしいね」と言ったとき。
そのビッドが応えてもらえなかった経験、あるかもしれないにゃ。
ビッドは「出す側」と
「受け取る側」の両方がいて
はじめて成り立つにゃ
どちらか一方だけが頑張っても、うまくいかないにゃ。
お互いが相手のビッドに気づこうとすること。
それが、ゴットマン博士が見つけた
「うまくいくカップル」の姿だったにゃ。
そしてもうひとつ。
ビッドを出せること自体が、すごいことにゃ。
「つながりたい」と思える相手がいるということだから。
ここまでのデータを並べて、
研究所が思ったことをひとつだけにゃ。
「ねぇ見て」に応えなかった人は、
たぶん嫌いだったわけじゃないにゃ。
疲れてたとか、
自分のことで精一杯だったとか、
そもそもそれが「ビッド」だと
知らなかっただけかもしれないにゃ。
この研究のすごいところは、
「あなたたちの愛が足りない」じゃなくて、
「こうすれば関係はよくなるよ」
というヒントをくれてるところにゃ。
特別なことをしなくていいにゃ。
高いプレゼントも、
ロマンチックな言葉もいらないにゃ。
ただ、**相手が何か言ったとき、
顔を上げること**。
それだけで、86%の側に近づけるかもしれないにゃ。
もちろん、これはひとつの見方にゃ。
関係がうまくいかない理由は人それぞれで、
ビッドだけで全部が解決するわけじゃないにゃ。
でも「知ってるだけで変わる」ことも
あるかもしれないにゃ。
「ねぇ見て」のひとこと。
「うん」のひとこと。
そんな小さなやりとりの中に、
関係の未来が詰まってたにゃ。
今日、誰かが何か言ったとき。
ちょっとだけ、顔を上げてみてにゃ。
**それがもう、
「向き合う」の第一歩にゃ。**
「伝えるためのひみつノート」で
コミュニケーションを実践する
「相手と自分を分けるひみつノート」で
境界線を学ぶ
心に寄り添う物語を読む
自分を知るための診断ツールを試す
猫の国は、優しい人のための場所にゃ。